内容説明
仕事もプライベートもそれなりに悩みはあるものの、ある意味お気楽シングルだったライターが、40歳を約1カ月後に控えたある日、突然母を失った。どうしようもない悲しみのなかで、次々とやってくる混乱。「自分は大丈夫」という根拠のない自信を武器に、常に時代とともに生きてきたHanako世代。39.9歳にして初めて社会の現実を思い知った、シングル女性の真実がここに。
目次
39.9歳お気楽シングルの現実
突然の母の死
我が家の崩壊
私がHanakoだった頃
小生意気な女
ふつうの生活に戻りたい
介護保険の現実
祖母がぼけるかも!?
女の賞味期限
結婚か、仕事か
「ひとり」ということ
こわれる私
子どもを産まないのは罪?
長い夜が明ける時
長い夜が明けた後
著者等紹介
田中亜紀子[タナカアキコ]
1963年生まれ。神奈川県出身。日本女子大学文学部卒業。男女雇用機会均等法のプレ世代で、バブル前夜に大手企業のOLとして社会に出る。転職や派遣社員などの経験を経て、30代からフリーランスのライターとして活動を始める。OL時代の経験や悩みを生かし、会社員の転職や独立など、仕事ものの記事を女性誌や仕事情報誌などを中心に執筆。そのほかの分野としては、健康、アジア、体験ルポなども担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rokoroko
8
作者の年齢みたら私の5歳下つまりもう15年近く前の話だった。お母さまが自分が40前後に亡くなってしまう。祖母の病気、父の頼りなさ。今まで娘として生きていたのに急に責任のある大人にならなくてはならない。そのとまどい。少し年齢的に遅かったような気もする。独身でキャリア積んでた友人が90超えた両親の介護が降りかかり、私に[こんなに大変なの」と話す。その話を聞いているよう。作者は今実のお父様も介護してるのかな。人生のあれこれは無作為に降りかかってくるそれを乗り切って気がつけば年寄と言う事かな2017/11/25
002
5
39-40になる間にお母さんが亡くなってしまう。病死でもこんなにバタバタとなるし、鬱にもなるんだから、ほんと突然死だとどうなってしまうんだろう。けど、次々と起こる不幸を、あまりにもお母さんのせいにするから、なんか読んでて悲しくなった。自分のうっぷんを晴らすために書いたような本だった。同情はするけど、気持ちのいい本ではなかった。2015/05/13
どらちゃん
4
はじめましての作家さん。テンポの良い文章に引き込まれて、あっという間に読んじゃいましたわわ(笑) 作者の怒りや淋しさ、辛さがひしひしと伝わってきました。読みながら明日は我が身の事柄もあり、考えさせられました。2015/10/04
かぐや.
2
超自己中本でした。読んでていらいら。悪いのは全て周りにいる人で、自分の行動には言い訳ばかり。だったら途中で読むのを止めれば良かったのに、最後のどんでん返しを期待した私がバカでした。ちょっと付き合いたくない人種です。良かったね生きている意味が解って。2018/10/16
モカ
1
介護が他人事じゃなくなった今、再読。身につまされる。2014/11/06