内容説明
夢枕獏は、どんなことに興味を抱いて小説を生み出しつづけているのか?単行本未収録作品多数。古典からSF、ミステリー…夢枕獏は貪欲な読書家である。文学作品をむさぼり読む。「あしたのジョー」から少女マンガまで、コミックのマニアでもある。のみならず、みずからヒマラヤにも挑む山登り人間。そのうえ釣りにゆくためならば、世界の果てまでもすっ飛んでゆく。格闘技観戦、歌舞伎も欠かさない。この尋常でない好奇心に溢れる作家の頭には、いったい何が詰まっているのだろう。
目次
1 暗く美しい物語の群(怖い物語への奇妙な愛情;暗黒のメルヘン;美しい鬼を書きたい;鬼の見方がかわりました ほか)
2 魂の力学(魂の力学―人は何故ヒマラヤに登るのか;柴田錬三郎賞受賞―記念エッセイ・あれこれ章の話と『神々の山嶺』のこと;『神々の山嶺』を出版して;『神々の山嶺』あれこれ ほか)