エロマンガ・スタディーズ―「快楽装置」としての漫画入門

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784872577327
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報



永山薫[ナガヤマカオル]
著・文・その他

内容説明

驚愕と発見に満ちた、「もう一つのマンガ王国」をめぐる冒険。

目次

第1部 エロマンガ全史(前説―ミームが伝播する;漫画と劇画の遺伝子プール;三流劇画の盛衰、または美少女系エロ漫画前夜祭;美少女系エロ漫画の登場)
第2部 愛と性のさまざまなカタチ(前説―細分化する欲望;ロリコン漫画;巨乳漫画;妹系と近親相姦;陵辱と調教;愛をめぐる物語;SMと性的マイノリティ;ジェンダーの混乱;浸透と拡散とその後)

著者等紹介

永山薫[ナガヤマカオル]
1954年9月、大阪生まれ。近畿大学商経学部経済学科卒。漫画評論家。作家。著書に本名の福本義裕名義で長編評論『殺人者の科学』(作品社・87)、長編SF小説『アミューズメント・ボーイズ』(大陸書房・89)など。永山薫名義の共著として『網状言論F改』(東浩紀編著・青土社・03)などがある。日本マンガ学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

加藤

3
めちゃ面白いし単純に読みたいマンガが沢山増えて嬉しい。BLでもこういうジャンルの通史的な見通しと作品の多面的な受容について個別に論じるのが両立されていて、かつブックガイドとしても抜群に機能するような書籍ってあるんだろうか。ずっとうまく探せていない。2022/06/04

富士さん

3
再読。本書はエロマンガ史とエロマンガ評論の2部に分かれています。前半は米澤さんの本もありますが、歴史観を踏まえた体系的な著述という意味で、唯一のエロマンガ史だと思います。後者に関しては、ポルノメディア全体にかかる興味深い指摘は示唆に富み、エロマンガの作家性を丹念に抜き出しておられるのもいい仕事だと思います。しかし、成人マークのない時代のエロマンガとはどれを指し、ならば劇画から美少女へという歴史観は本当に妥当か?というような根本的なところはスルーされており、その点が課題として残り続けているように思います。2015/10/21

tooka

1
多少懐古的な側面や微妙な箇所があるとはいえ、この情報量は尊重されるべき。自身の捉えるイメージである遺伝子プール――様々な文化から越境して手法や表現が蓄積されていき、それらはたとえ一時期姿を消しても根絶するわけではない――という見方からエロマンガの歴史、そして特殊嗜好の紹介に進んでいく。宮台氏の「かわいい」に関する論考を参照している(?)ため、前知識があったほうがわかりやすいだろう。個人的には『ふたなり』『コスプレ』も論じてほしかった。2011/02/02

my_you

1
誰もがお世話になりながら、顧みられること少ないエロマンガ。その豊穣にして猥雑な世界は、一個人が全図を提示するにはあまりに広大すぎる。しかし侮るなかれ、著者は驚くべき文献でもってその難業に多大な成果を上げている。その分析も現代マンガ・オタク論へのアプローチを採用しており、説得的な言葉を連ねている。とても読み応えのある労作だと思う。2010/01/08

弱視行

0
ガンスリンガーガールや苺ましまろまでエロ漫画として勘定してあるところがよかったです。2008/05/10

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