出版社内容情報
『太陽の塔』(第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞作)から一年--。再びトンチキな大学生の妄想が京都の街を駆け巡る! 著者待望の書き下ろし第二作!!
内容説明
大学三回生の春までの二年間を思い返してみて、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。―『太陽の塔』(第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞作)から一年。無意味で楽しい毎日じゃないですか。何が不満なんです?再びトンチキな大学生の妄想が京都の街を駆け巡る。
著者等紹介
森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年奈良県生駒市生まれ。京都大学農学部卒。現在、同大学院修士課程に在籍。「太陽の塔」(新潮社)で第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞
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感想・レビュー
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kishikan
105
最近、僕が最も注目している森見の第二長編小説。これで、今の所世に出回っている森見の作品は全て目を通したことになるが、小説技巧や深みという点ではこれが一番奥行きがあり、上手さも感じる。それに、なんと言っても四畳半の部屋というノスタルジックな味わい、丁度、松本零士の男おいどんの世界を髣髴させる。2008/05/21
さくらさくら
75
大学三回生の春までの2年間に『私』が選択した違いで生じる並行世界の四つの物語。読了後、結局千円札は何枚貯まったのだろう?日給に換算するといくらになったのか?俗物的な卑しい事が気になった自分に何だか哀しくなった(¯―¯٥)が面白く読めた。やっぱり森見さんの作品は好きだなぁ〜(*´∀`*)2021/01/16
扉のこちら側
74
初読。2014年1154冊め。学生時代が懐かしくなる。他人と過去はかえられない。無性にカステラが食べたくなってしまって困った。2014/12/19
さっこ
73
くだらなさが楽しい。相変わらずの森見節にくすっとさせられます。無意味な毎日がとても楽しい、若いってそういうことなのか?という気もするけれど(笑)でも無意味でも一生懸命で楽しそう。
〇〇肉店
58
同一人物の4つのパラレルストーリー。面白いです。面白いんですが、途中で少々マンネリを感じました。森見節はハマると凄いんですが、自分の読み方と若干噛みあいませんでした。2014/06/03