内容説明
陰謀論、ＵＦＯ等の定番トンデモ・ジャンルから、右翼系ベストセラー『戦争論』、左翼系ベストセラー『買ってはいけない』まで、左右上下に関係なくまとめて笑ってあげましょう。
目次
１章 社会派トンデモ本
２章 ＵＦＯ・宇宙人本
３章 予言・占い本
４章 擬似科学本
５章 超歴史本
６章 霊界・異世界本
７章 趣味・学術・ビジネス本
８章 トンデモ小説
９章 トンデモ世界研究本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
15
本棚整理。桐野氏の『日没』を読んで以来どうも「と学会」の事が思い出されてならなかった。発掘したのは本書RとSとT。「と学会」のその後を思うと複雑な気持ちになるのだが、本書前書きの「多数のトンデモ本が出版され、それを批判したり笑ったりする本の出版も許される日本が誇りだ」という趣旨の言葉が好きだ。「活字を信じるな」（R）「単純な正解を出そうとするのは間違った行為」（S）「自分の書いた文章を他人に見せるのは恐ろしいこと」（T）後書きに記された気持ちは今も心に響くし反芻したい言葉たちである。2021/02/26
がんぞ
4
自己を客観視できていないのは誰でもだが、本として出版されるからには、編集者、（発行数を決定する）出版部などが共同幻想に陥っているので希少性がある。切手のミスプリのように／「オカルト信者は都合のいい事例だけを自宗の法理証明に取り上げるが、不可解現象全体では必ず法理に不適合がある」不可解のママが良い／小林よしのりは漫画、「パネー号は砲撃ではなく航空機攻撃で沈没」とか「日本に好意的な人物はハンサム、反日は醜く描く」と論うのはどうかな／「創氏改名を押しつけ強制連行した」と韓国の言い分を採用しているこの本もトンデモ2020/09/22
あべっち
3
おもしろかった。２００１年もトンデモ本はなかなか豊作だったみたいでなにより。個人的に感慨深かったのは野口幸夫訳「変容風の吹くとき」。野口幸夫さんは名訳と言えるような仕事もけっこうされていた方なんですけどねえ……。どうしてこうなってしまったのか……。「トンデモに貴賎なし」――賢くてもバカでもハマるときはハマるってことか。2011/12/01
てふてふこ
3
霊犬ジローの日記・プロ並に撮る写真術Ⅲ・変容風の吹く時←全編直訳の本、と色々笑えた。2009/11/28
ドラマチックガス
2
トンデモ本シリーズを買い漁ってよみなおしてきたけれど、続けて読んだからか、この本のタイミングの問題か、やや飽きがきた。・・・と思っていたところ、最後の最後に大藪春彦『餓狼の弾痕』でひっくり返った。食堂で注文待ちの間に読んでいたけど、ニヤつくのを抑えるのが大変。肩がプルプル。やっぱりトンデモ本の世界はやめられない。2017/04/01
