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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
21
上巻は文句無しに面白かったが、下巻はK井個人の物語にシフトして減速気味になってしまったかという印象だった。それでも、国民が自ら国民クイズ体制の護持という答えを選んだという展開は衝撃的であったし、本格派・佐渡島共和国・アメリカらの思惑が交錯する中、あくまで国民の従僕としてと自称するK井がトリックスターとして台風の目になるという群像劇的な構図も良かった。2016/08/23
しゅがぁ
6
〈みーんしゅしゅぎって大嫌い 時間がかかるし お金もかかる みーんしゅしゅぎってうっと~~し~~ 結局 誰も満足しない♪〉……民主主義という政体をどう評価するにせよ、そのトロさについて否定できる人はいないと思われる。かけがえのない一人の国民としての視点に立つとして、何故赤の他人の議論や多数決に自らの幸福を委ねねばならないのか不思議に思ってもおかしくない。もちろんそこには「平等」や「人権」概念の遂行といった理念があるわけだが、そもそもそれらの概念が具体的にどういったものなのか、というところから議論を(…)2021/06/12
HK
5
傑作。主人公K井K一のミクロな個人史とディストピア日本を取り巻くマクロな情勢が絡み合ったストーリーのもつ熱狂と、アンチクライマックスな〈革命〉の結末のブラックさは比類なきものがあり、あまりにも独特な読み味。「テンションが高い」という言葉を体現した作品で、現在では一般的な気分が昂ると意味だけでなく、本来の緊張や不安が強まるという意味でも、張力がかかるという意味でもピッタリである。2018/06/27
sskitto0504
4
K井が見たい世界とみんなが見たい世界、人間の欲望が極論ではあるがわかりやすくまんがにされているよい作品。 勢いもあるし、分厚さのわりにはすんなりと読み切れたし、ここで終わったのがよかった。2014/01/27
yk
3
なんなんだこのカルトな雰囲気は。これぞマンガ!こんな衝撃作品なのにタイトルすら知らなかったなんて。。。2022/02/21