バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル

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  • サイズ B40判/ページ数 666p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784872334524
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

西暦1997年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。この国では毎年、全国の中学3年生を対象に任意の50クラスを選び、国防上必要な戦闘シミュレーションと称する殺人ゲーム、“プログラム”を行なっていた。ゲームはクラスごとに実施、生徒たちは与えられた武器で互いに殺しあい、最後に残った一人だけは家に帰ることができる。香川県城岩町立城岩中学校3年B組の七原秋也ら生徒42人は、夜のうちに修学旅行のバスごと政府に拉致され、高松市沖の小さな島に連行された。催涙ガスによる眠りから覚めた秋也たちに、坂持金発と名乗る政府の役人が、“プログラム”の開始を告げる。ゲームの中に投げ込まれた少年、少女たちは、さまざまに行動する。殺す者、殺せない者、自殺をはかる者、狂う者。仲間をつくる者、孤独になる者。信じることができない者、なお信じようとする者。愛する気持ちと不信の交錯、そして流血…。ギリギリの状況における少年、少女たちの絶望的な青春を描いた問答無用、凶悪無比のデッド&ポップなデス・ゲーム小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

91
読み始めて途中で本を置くことができないほど一気に読みました。大人になる一歩手前の、安全な場所しか知らず安心しきっている子供たちに、世の中がどれほど残酷な世界かを知らしめるかのようなゲーム。でも秋也は、もう安全も安心も手放した側の人間。その秋也の視点で読むと『正義礼賛』なのかな。色々な感情に翻弄されても読み終わりは希望を感じて、深い感傷に浸れる小説でした。★52018/01/13

たか

63
中学生が殺し合いをするサバイバルストーリー。テーマから考えると、不快感なしに読むことはできない。ある文学賞の選考会で委員から徹底的に批判されたのも頷ける。 しかしながら、本書にはその不快感を遥かに覆い尽くすだけの魅力が、確かにある。登場人物のキャラクターや心理描写も素晴らしく、第1級のエンターテイメント作品だ。A評価2018/02/04

GaGa

60
映画見ながら再読。月日が経って映画と原作を交互に読むと案外映画の方が良く出来ている感じがする。原作はテレビドラマのパロディが余分なのかも。というか、完全にいらない。映画との明らかな違いは桐山のキャラクター設定。桐山のキャラは原作の方が果てしなく怖い。2012/10/03

🎈newみなみ🎈

48
以前に映画の方を見たときの印象から、ただグロいだけの話だと思っていたが、予想外に面白くて一気読みしてしまった。好き嫌いが分かれそうな文体も、私は大丈夫だった。1クラス分、42人も登場人物が出てくるが、一人一人のキャラクターがしっかりと描かれていて、メインとなる七原、川田、三村、杉村は凄くかっこよくて応援していた(女では貴子が好き)。だからこそ、終盤は特にハラハラドキドキで、好感を持っているキャラクターが死んだ時には思わず涙が出た。(恋愛要素を絡めてくるのも憎い)。ラストもいい締め方。幸せになって欲しい。2019/07/15

りんご

37
はあー、満足です。再読。この本めちゃくちゃ流行りませんでしたか?この作品の後、デスゲーム系の漫画がニョキニョキ出現しましたね。設定がセンセーショナルで、残酷描写も冴えてる。このゲームは国策。今から君たちに殺し合いを、です。漫画もあるんですけどね、絵のあくが強い。そっちもまあまあお好みです。字で読んで、マンガの絵を思い出しつつ藤原竜也と山本太郎もトッピング。これ以上何を望む?全部のっけです。2023/05/13

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