感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
43
２０年以上前の書物ながら芯は変わらず、現代に侵食…？ある意味活字の力感じた。９４、ネット前夜の真剣な悪ふざけ。死ぬよりは逃げろ！と言う反語的メッセが強いのだが…。刊行時オウムも大震災もまだ。新天地で生活するてっとり早い方法が異性との同棲とあったが逃げ、死んでいるかとも思われた平田や菊地も内縁生活をそれぞれ送っていたことを考えると唸らされる。逃れた先で結局新たな人間関係に絡め取られるものなのかなとも。元探偵なので愛読紙からの職応募、同じATM利用など失敗例が具体的。自殺マニュアルといい絶歌といいブレぬ太田2016/04/10
まるほ
24
約25年前に『完全自殺マニュアル』という本が出版され、ミリオンセラーとなり物議を醸した。おそらくその“二番煎じ”を狙って出版されたのではないかと思われる本。子供がどういう経緯かこの本の存在を知り、図書館で借りてきたので拝借して読んでみた。▼著者は“元探偵”とのこと。本の体裁こそ『完全自殺マニュアル』を踏襲しているが、内容、おもしろさは格段に落ちる…。“失踪”することを、思ったよりも真面目にガイダンス的に紹介しているが、まぁそれだけかな、と。▼サッと読了。久々の“残念…本棚”行き。2019/11/14
吉野ヶ里
21
けっこう面白い。いつか役に立つかもね。他人の住民票を勝手に取っちゃうとか、なるほどって感じ。ただ最近も出来んのかね？ マイナンバーとかあるし、難しい気もする。2016/06/01
だてまき( ˘ω˘)ｽﾔｧ
17
職場にあったから読んでみた。失踪指南書。期間も理由も違う様々な失踪ケースが掲載。ひとくちに失踪といっても色んなパターンがあるのね。つげ義春の失踪は中々興味深い。まさに「ねじ式」じゃないか。1ヶ月位の失踪ならやる気になれば誰でも出来るらしい。実際、短期失踪は気分転換とか心機一転とかに利用する場合が多いようだ。不登校の子供が短期失踪後に学校に行き始めたり。でも今だと携帯、GPS、出会い系が普及して危険度も格段に上がっているだろうからあまり参考にはならない。でも死を選ぶくらいなら失踪してみるのもいいんじゃない。2014/05/16
Wisteria
12
失踪する予定はないけど(笑)。すごく面白かった。20年以上前の情報なのでまだ通用するのかは分からないけど、心得なんかは変わらないだろう。結構際どい事が淡々と書いてあって、その妙なドライさが笑いを誘う。2017/09/28
