内容説明
本書には、奥行きのある人物を論理的に描く方法が一段階ずつイラストで示されています。人体の個々のフォルムを正確に描写するだけでなく、明暗やフォルムの重なり合い、あるフォルムから他のフォルムへの変化によって、もののまるみや奥行きの感覚を生み出す方法を示し、考えうるあらゆる角度から、人物を視覚化する方法について説明。マルチアクション画では、分解写真のように人物の運動が解剖され、微妙に重なり合う画像によって各段階の動きが“凍結”され、フォルムの変化が手に取るようにわかります。最終的には、どんな視点からでも、また、動きのどんな段階でも、人物を体系的に、描くことができるのです。
目次
第1章 人体の基本的フォルム
第2章 奥行きのある人物描写
第3章 人物の統一、フォルム相互の結合
第4章 人物の創造、フォルムのサイズ
第5章 遠近法による長さの調整
第6章 人体の空間への投影
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calarud
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とても勉強になる本なのですが、ある程度人体のバランスについて勉強されてから見るといいかもという前置きが必要な気がします。とりわけ、手先の指の長さに関して、読んでて引っかかるなぁと思った方も居るのでは。しかし、人体のフォルムを紙の上で自由に動かしたいという時に、心強い参考書になります。ですが……動作による筋肉の変形に関してはフォローしていないので、それを知りたい方は別の本を読まれた方がいいかも。絶版になる前に積んでいたのですが、面白い本です。
だいち
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忘れた頃に繰り返し読んでます。胴体から描くというのに影響を受けました。ただ、この本が目指すところに到達することはとても難しい…。
guitayama(義太耶麻)
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メンズの動きがなんとな~~く硬い感じがしますけど、お尻、足、背中の表現が参考になりました。2012/02/11