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殺人者たちの午後

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784870319592
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

終身刑を受けた者たちは何を想い、いかにして「生」の時を刻んでいくのか? 殺人者たちの心の奥底までを濃密に描き出した傑作ノンフィクション。

内容説明

人はなぜ殺すのか?殺したあと、人はどう生きるのか?心ゆさぶられる殺人者たちの告白。沢木耕太郎翻訳、傑作ノンフィクション。

目次

第1話 過去のない男
第2話 ノー・プロブレム!
第3話 とんでもないことが起きてしまった
第4話 涙なんて流しても
第5話 マラソン・マン
第6話 恋に落ちて
第7話 記憶の闇
第8話 サイコパス
第9話 この胸の深い穴
第10話 神様と一緒に
耳を澄ます(沢木耕太郎)

著者等紹介

パーカー,トニー[パーカー,トニー][Parker,Tony]
1923年イギリス・ランカシャー生まれ。作家。ひとの心を開いていく巧みなインタヴュー術で市井の人々から犯罪者まで取材し、一人称の語り(モノローグ)として発表。その優れた聞き書きの手法は「テープレコーダーの魔術師」とも称された。96年没

沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年東京生まれ。作家。70年、ルポルタージュ「防人のブルース」でデビュー。70年代『若き実力者たち』『敗れざる者たち』などでノンフィクションの旗手として脚光を浴びる。79年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞、82年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞。84年には産経新聞で「深夜特急」の連載を開始。03年菊池寛賞を受賞、06年『凍』で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

92
死刑制度がないイギリス。決して死をもって償われることがない罪人達の声を聴く。どこまでも普通だった彼らは罪の意識から逃れることはできない。一番、読むのを躊躇った「サイコパス」ですが、子供を殺した時から逃れられない哀しみに満ちていると感じた。寧ろ、祖父を殺したのに良心の呵責も理由もなく、自分は人畜無害だということを饒舌に喋り続ける「ノー・プロブレム」は底冷えするような恐ろしさがある。そして罪状が明らかになった際に印象がガラリと変わる「マラソン・マン」には『刑務所の読書クラブ』での「ロリータ」での一節を思い出す2018/07/25

キムチ27

23
沢木氏が長年の宿題としてきた翻訳もの。筆者は巧みなインタビューで知られる英国の作家。当作品は複数の刑余者へインタビューした内容をモノローグの形で分文章化している。沢木氏らしく、ドキュメントタッチで翻訳臭は感じられず、とても読み易い。延々と種々の犯罪者の形を聴かされるとまぁ、なんと身勝手な論理、自己愛の極めつけ・・犯した罪と悔い続ける自分を同じバランスの秤に乗せている。「一度も、決して、絶対、間違っても。。」の語の多用が目立つところに特徴を感じる。Life after lifeが原題。2014/02/27

まど

14
原題は「ライフ(終身刑)アフターライフ(人生)」。死刑のないイギリスで終身刑となり仮釈放されたり、服役中だったりする12人の殺人犯へのインタビュー集。殺人を犯した人々が、その後どのように罪を受け止め生きているのか。どの人も苦しみ大変な人生。「とんでもないことが起きてしまった」のフィルが印象的。死刑が一番の厳罰なんだろうかと逡巡します。2010/08/04

9
インタビュアーの質問や語りを省き、殺人を犯した人々の話だけで構成される形式は新鮮。取り返しのつかない事は案外簡単におこる得るということの恐ろしさを感じた。また幾人かは反省してはいるがどこかその語りの中に異常を感じさせるのがまた怖い。2011/07/18

まいまい

8
小説やドラマの影響で、殺人犯が気になる今日このごろ。 この本は終身刑になった人たちへのインタビューです!10人ともそれぞれの事情があって、面白かったです!2020/01/24

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