内容説明
本書は著者が50年以上抱き続けたテーマである「坊っちゃん」の疑問についての考察をまとめ、単行本化したものである。
目次
第1章 名作の裏側には、男色が息づいている
第2章 「越後の笹飴」に隠された隠微な暗示
第3章 校長以外、なぜ全員が独身なのか
第4章 誰も気づかなかった隠れキャラ
第5章 なぜ男3人で釣りにいったのか
第6章 土手を逢瀬する男女の意外な正体
第7章 三角関係が名作を動かす原動力だった
第8章 男の嫉妬が爆発したラスト・シーン!!
著者等紹介
石原豪人[イシハラゴウジン]
挿絵画家。1923(大正12)年、島根県生まれ。父は出雲大社の神主。映画看板描き、紙芝居の画家を経て、新聞小説や少年雑誌の挿絵画家として活動を開始。50年の長きにわたり、商業雑誌の第一線で活躍をつづけた。「林月光」の画号でも、アダルト雑誌に美男・美女を執筆。元・日本出版美術家連盟理事。1998(平成10)年、脳こうそくにより逝去。享年75
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感想・レビュー
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もなみ
1
どうしてくれるんですか、豪人先生。本当に皆ホモにしか見えなくなっちゃったじゃないですか。2018/06/23
あずま
1
著者は大正生まれ1998年逝去。衆道→ゲイカルチャー→やおい文化を全部かじったような立ち位置の方(ノンケ男性)だからこそのこの妙な説得力がたくましい。尊敬すべき腐男子先輩です。この平成20年代に生きて元気でおられたらコミケ参加でもレインボーパレード参加でもBL雑誌連載でもしてほしい。坊っちゃんも読み返したいです。2015/03/10
Kazunori Yuki
0
石原豪人という人物が書いた書物でなければ、途中で投げ出したかもしれない。とにかく『坊っちゃん』の登場人物全てをホモにしてしまうってのがヤバすぎる。男をホモにするならまだしも、性別まで勝手に変えてしまうからこれまた強烈。石原豪人ファンであればぜひ読むべきだけど、そうでないならまあ、スルーした方が…。2020/07/24