内容説明
筋萎縮性側索硬化症(ALS)―それは、全身の筋肉が動かなくなり、最後は「死」にいたる病だった…。「生きることの意味」を、最後の瞬間まで問いつづけたモリー先生の、魂の記録。
目次
第1部 自己の現状を理解するには(肉体的障害との共存;挫折感の処理;失ったものへの哀悼;現実の受容 ほか)
第2部 望みの境地に達するには(人生への活溌な参加をつづける;他人と接する心がまえ;あなた自身に親切に;精神と感情への対処 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
図書館小僧
4
モリー先生はこんな大変な病気も前向きに受け入れて本当にえらい。本当にえらいけどやっぱり「思索を生業にしていて、身体が動かなくなっても人から必要とされる知恵があって、70代でもう十分財産も地位も人徳もあって、病気を受け入れることだけに集中できる側の人」として見てしまう…。2021/09/16
Risa
2
おそらく殆どの人に有益で、大切な事が書かれている。 物事は思い通りにならないと前もって覚悟する、泣いても良い、むしろ泣くのが良い、他人の援助を受け入れ楽しむ、自分を悪く考える時は長所を考える、悲しみもトラウマも超越する事ができる、自分を俯瞰して見る事が第一歩、などなど。 手元に置いて何度も読み返したい。 本を読み終えると私の中で生きていたモリー先生が死んでしまったような気がして悲しかった。 こんな風に感じたのは小説以外では初めてだったので驚いた。 若いうちに読めてよかった。2016/07/26
愛希穂
1
後で2010/10/24
Masaharu Kamiya
1
この本はキャイ〜ンの天野君が感銘を受けた本としてPHPで紹介してたので読みました。難病ALSになった大学教授に主人公が16年ぶりに会いに行き毎週火曜日14週にわたり人生の話をする実話です。『いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかを学べる』『君の肩に小鳥が止まり、今日の1日は君にとってどうだったかを聞く…』など毎日を大切に生きる事を説いていました。私も今日の1日は精一杯生きたつもりです2017/02/21
6ch
1
モリー先生と火曜日があってのこの本。モリー先生の最終講義はモリー先生自身からのメッセージということで、健常な私には少し響きにくい。モリー先生との火曜日のほうが、第三者が描くモリー先生なので、健常者である私にとてもに伝わりやすかった。モリー先生は死を目前にして達観しているため、その達観した部分を文字に現わすため少しわかりにくい。健康であるがゆえに感じとれない部分だからいたしかたないない。今病気と戦う人にとってはとても励まされる本と思う。もう少し年老いて死に向かうとき、また読みたい本。2010/08/04