内容説明
「万一、何かあったら心配」「1日でも長生きしてほしい」…。本人に良かれと思って誰もがとる行動が、じつは高齢者を孤独に追いやっているのだ。どんなに安全を求めても、安心を願っても、人間は必ず死ぬ。いま本当に求められているのは中途半端な“安全・安心”ではなく、その“安全・安心”の呪縛から高齢者の生活を解放することなのだ。「うらやましい孤独死」は、そのもっともわかりやすい例だろう。コロナ禍の時代、“理想の死”の見つけ方。
目次
第1章 私が見た「うらやましい孤独死」(「本当にうらやましいよ」;医師の“究極の目標”とは? ほか)
第2章 破綻都市・夕張でわかったこと(阪神淡路大震災、建設現場での体験;自分への負い目 ほか)
第3章 目を覆いたくなる現場(麻痺していく感情;徘徊か、ただの散歩か ほか)
第4章 医療の限界は超えられる(日本人の孤独度は世界トップクラス;医療による対応に限界が見えたとき ほか)
第5章 さまざまな解決策(高齢者にとって本当に必要なもの;隣人祭り―渋谷区における成果 ほか)
著者等紹介
森田洋之[モリタヒロユキ]
1971年、横浜生まれ。南日本ヘルスリサーチラボ代表。一橋大学経済学部卒業後に、なぜか宮崎医科大学医学部に入学し直したヘンテコな医師(その理由は本書で詳述)。宮崎県内で研修を修了し、2009年より財政破綻した北海道夕張市立診療所に勤務。現在は鹿児島県で「ひらやまのクリニック」を開業、研究・執筆・講演活動にも積極的に取り組んでいる。専門は在宅医療・地域医療・医療政策など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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