出版社内容情報
ロマン優光[ロマンユウコウ]
著・文・その他
内容説明
コロナ禍以降、ウサン臭い『陰謀論』が大流行している。ワイドショーでも『陰謀論』という単語がでまくりだ。どうして人は『陰謀論』にハマるのか。ていうか『陰謀論』とは何なのか。「みんな気づくかな~気づくかな~仕組み」山田孝之(人気俳優)もそう語っている。そう、誰しもが『陰謀論』に陥りやすいのだ!…この本は『陰謀論』まみれの社会への警告である。
目次
第1章 安倍晋三と山上徹也
第2章 キツすぎ陰謀論の世界
第3章 混沌・三浦春馬まとめ
第4章 コロナで湧いた陰謀論集団
第5章 小林よしのりの迷走『コロナ論』
第6章 陰謀論に騙されがちなミュージシャン
第7章 ガーシー的ありかた
第8章 小山田圭吾の炎上
著者等紹介
ロマン優光[ロマンユウコウ]
1972年高知県生まれ。早稲田大学第一文学部中退。ソロパンクユニット「プンクボイ」で音楽デビューしたのち、友人であった掟ポルシェとともに、ニューウェイヴバンド「ロマンポルシェ(のちにロマンポルシェ。)」を結成。ディレイ担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
21
書名がすべてを表す。そりゃそうだよねぇ、なんですが、なぜ人はそのような「穴」に落ちるのかも興味深いところ。 著者の視点は冷静であり、改めてSNS上の議論にバイアスがかかりやすい現状を思う。2022/11/22
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
19
タイトルがど真ん中。書き下ろしなのかなあ、安倍総理の件と直近のネタから始まったのにはちょっと驚き。陰謀論についてかと思いきや、小山田圭吾の問題に着地した結論は「いかに人はミスリードされるか」だったよう。リードする方がいかにリードするか、される方はどんなメリットがあってそれを受け入れるか。メリットがあってリードされてんだから、どんなに反論したって受け入れてもらえるはずがない。オウムの時もそうだったけど、シャレのつもりでやっていてもシャレにならなくなるので、後からシャレだったんだけど、って言い訳にならない。2022/09/11
うみ
16
とあるトークショーが抜群に面白くて、そそくさと読み始めた。軽快な語り口調であれやこれや陰謀論が語られる。トークショーの話をところどころ思い出しながら、うんうん、ふむふむと読み進めた。2022/12/23
澤水月
11
ロマン5冊目は、元首相銃撃など受け真っ当に「陰謀論」に対峙。俳優自死に悲しむ人々らに全く無関係な「ディープ・ステート(米を牛耳る闇勢力)」だのエプスタイン事件日本版児ポ島説だの絡める陰謀論者が混じりカオス呈していたとは…。これに限らず他の陰謀論もビジネスで上から「調律」する者いる指摘は示唆富む。ミュージシャンでハマる人多いのは「楽曲とステージ以外は普通」だからと。そしていま一度小山田問題に向き合う…本人に更生願うも勝手連の擁護派が…。誠実な書き手だ。「もっと呑気に暮らしたい」は本音だろう。読了9/11→続2022/09/16
しげ
8
陰謀論について「以前だったら世の中に影響を与えない与太話ぐらいの扱いだったのが、直接社会に影響を与えかねない危険なものに変わってしまっている」という懸念に深く頷きました。これからわたしがどんな考えを持ったとしても、シンプルに「相手に自分の意見を押し付けないこと」を守りたいです。2023/09/04