内容説明
誰よりも正しいミュージシャンの新書シリーズ第3弾!今、ロマン優光が今最も気にかかる存在は、権力に忠実な人たち。長いものに巻かれているだけなのに、どうしてあそこまで偉そうになれるのでしょう。不思議でなりませんよね~。そんなヤバいやつらから絶大なる信頼を置かれている権力側の人々もなかなか興味深いものがあります。「あはは~!おもしれ~!」と一笑に付しておけばいいのですが、バカを野放しにしたら、近い将来、大変な事態になりかねません。日本国民を正しい道に導くために、僕らのロマンが筆をとった次第です。読むしかないでしょう!
目次
第1章 SNSは気持ち悪い
第2章 ゆかいな愛国者たち
第3章 新興宗教との付き合い方
第4章 松本人志という権威
第5章 オザケン人気が謎すぎる
第6章 ミスiDと暴力
著者等紹介
ロマン優光[ロマンユウコウ]
1972年高知県生まれ。早稲田大学第一文学部中退。ソロパンクユニット「プンクボイ」で音楽デビューしたのち、友人であった掟ポルシェとともに、ニューウェイヴバンド「ロマンポルシェ。」を結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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harass
84
図書館に来ないので買う。ネット上での様々な物言いや人物の評論エッセイ。期待していたのだが途中で読むのをいったん止める。思ったよりというか、予想通りというか、非常に正論、常識的な意見でおもしろく感じない。薄々感じていることをきっちりと言語化する著者に感心するのは確かなのだが。こういう常識がないのがSNSの現状であるとも言えるのかもしれない。あと、つまらない暴論はネットで素人がいくらでもぼやいている。とびっきり面白い暴論というのも才能なのかもしれない。2019/03/05
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
56
「ロマンポルシェ。」のロマン優光の新書もこれで3冊目。時評集といった感じ。メンズブッチの連載『さよなら、くまさん』(https://mensbucchi.com/rensai-bn/20160322204147 )で読んだものと重複するものが多かったが、やはり面白かった。その論評は冷静で穏やかで、決して事実から外れない。意外と無い味わいだと思う。読めばわかるが、博覧強記でもある。月刊誌週刊誌は何故この人に連載時評をさせないのか不思議である(既にオファーはあるのかも知れないが)。松本人志論が秀逸だ。2017/12/16
澤水月
27
女優出家騒動に関し「宗教に縋る人を笑ってはいけない。しかし、半笑いで眺めていた宗教が知らぬ間に危険思想を内包・暴走する可能性があることは忘れてはならない」という主張が自分と全く同じで深く首肯。フリッパーズギター論がかなりの紙幅で展開されていて驚いたが一時期のoiパンクCOBRAとの類似指摘など音楽の方法論として読み解く手法が面白い。「燃え殻」氏に会いたいとは…勉強家だなぁ。ロマンが正論ばかり書き受け入れられる世の中、村崎百郎の対談仕事のようでもあり色々と感慨。ネトウヨ、百田、高須、松本、ウーマン村本も俎上2017/12/07
活字スキー
20
ロマン優光さん2冊め。相変わらずミュージシャンとしての活動には触れたことがないので、とにかく良識ある大人の鑑のようなロマンさんによる雑感をまとめたものとして読む。2017年の刊行ということで早くも賞味期限切れを感じたり、そもそも自分はまるで興味のない分野の話もあったりしたが、「文字は読めるけど文章は読めない人」の多さや、世に溢れる様々なバカのあしらい方などについてサタニズム的に参考になるところは多いと思った。タイトルや帯の雑な煽り方は本人ではなく編集のセンスかな?2022/10/06
かふ
10
著者とは10歳違うと興味の対象も違うわけでそれ以上に音楽感の違いが一番大きいのかと思ったのはオザケンに触れる機会がまったくなかったからかな。音楽性の違いなのだろうか?何故この本に興味を持ったかというとやはり最近の若者の傾向、ネトウヨと呼ばれる存在を論じたものだと思ったからで、ほとんど最初の方に書かれていた「ネトウヨはある程度普通の人で社会から抑圧された人が日本人は優れていると幻想に縋っているのではない」ということで、結局は流行りなのかな。2017/12/27