出版社内容情報
イェール、スタンフォード、MIT……
「音楽の知」を学び、奏でる
次世代のリーダーたち!
総合大学に音楽学科や音楽学校が設置され、年間1000人以上の学生が音楽を履修するアメリカ。
現代社会に通用する音楽家を育てるだけでなく、他分野の学生も音楽を積極的に学び、マルチな教養を身につける。
アメリカのトップ大学が取り組むリベラル・アーツ教育の最前線をレポート!
いま、「大学で音楽を学ぶ」とは、「音楽とともに生きる」とはいかなることなのか?──
現代社会に音楽を活かすヒント満載の書!
音大の先生、学生、受験生、ご家族も必読!
あなたにとっての「音楽」の意味が見えてくる。
プロフィール
すがの・えりこ
音楽ジャーナリストとして世界を巡り、国際コンクール・音楽祭・海外音楽教育などの取材・調査研究を手がける。『海外の音楽教育ライブリポート』を連載中(ピティナHP)。著書にインタビュー集『生徒を伸ばす! ピアノ教材大研究』(ヤマハミュージックメディア)がある。上智大学外国語学部卒業。在学中に英ランカスター大学へ交換留学し、社会学を学ぶ。一般社団法人全日本ピアノ指導者協会勤務を経て現職。ピアノを幼少・学生時代にグレッグ・マーティン、根津栄子両氏に師事。全日本ピアノ指導者協会研究会員、マレーシア・ショパン協会アソシエイトメンバー。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テイネハイランド
16
図書館本。タイトルに惹かれて読んでみましたが、著述内容に魅力を感じず残念ながらナナメ読みに終わってしまいました。本書のレビューで、「米国のメジャー大学の、音楽教育のカリキュラム紹介に終始していて、あまり面白くない」とkoboさんが言われていますが、まさにその通りだと思います。ジャーナリストと名乗る以上、複雑多様な取材対象を自分なりに整理咀嚼して、その中で興味深いことを一つでもいいから読者にわかりやすく伝えることが大事だと思うのですが、本書の場合そういう心がけがあまり感じられませんでした。2017/11/03
りょうみや
12
アメリカでは教養の一分野としてハーバード、MITをはじめ多くの大学で音楽を学ぶことができる。リベラルアーツの一分野としての音楽教育の歴史や、大学で音楽を学ぶことの意義がまとめられている。音楽を題材にしたアクティブラーニング、音楽を接点に文化や社会、歴史を考える、創造性を育むなど、人文学系の1つと言える。日本も欧米のように音大にいかなくとも、大学の副専攻として学べるくらいになってほしいと思う。2018/01/20
キキ
6
前半は、いろんな事例がたくさん続いて読み辛かったけれど、後半からは面白くて一気に読み終えた。米国ピアニストと日本人ピアニストの表現力の差は、これが理由だったのか!という感じ。そもそも音楽を学んでいるのと、音楽から何かを学んでいるのでは大違い。日本の音大は、まだまだ狭い世界の中なんだな、と思った。これからの日本人も音楽から学べることがたくさんあるので、大いに音楽を利用して欲しい。2016/05/15
Nwshina
5
四時間半ほどで読了。音楽による教育について纏めた本。情報が沢山、長時間予定がない時におすすめ。特に三章が面白く、読みやすかった。ハーバード大学だけではなく様々な大学の音楽課程が掲載。これでも日本の本らしいです。『傍観者としてではなく、当事者として音楽にかかわること』、『時代を経て淘汰されてきた芸術作品からそのエッセンスを読み取り、生かしてこそ、はじめて知識が知力となる』…どちらも大切な一文。他にも良い文があるから、自分に必要と思う文を探してほしいのだ。音楽の歴史とかも興味深い話で良い。音楽と教育の専門書。2022/02/23
NORI
5
音楽を教養として学んでいく、音楽を通して人格形成をしていくことの大切さが書かれています。日本ではまだこのような考えは無いようなので、一歩出遅れた感がありますね(´・ω・`)2015/11/08