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内容説明
MCバトル全国三連覇、TV番組『フリースタイルダンジョン』2代目ラスボス、日本語ラップの魅力を語りつくす。名盤楽曲、リリックを徹底解剖。
目次
第1章 Rの異常な愛情
第2章 SHINGO★西成とMC漢と「話芸」
第3章 餓鬼レンジャー登場
第4章 般若の生き様
第5章 THA BLUE HERBの旅路
第6章 00年代のRHYMESTER
対談 Mummy‐D×R‐指定
著者等紹介
R‐指定[Rシテイ]
1991年大阪生まれのラッパー。中学生の時に日本語ラップと出会い、リリックを書き始める。高1で足を踏み入れた梅田サイファーの影響でライブ活動を開始。2012年からはMCバトルの全国大会UMBで3連覇を成し遂げる。テレビ朝日『フリースタイルダンジョン』では2代目ラスボスとして出演。現在はDJ松永と共にCreepy Nutsとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
16
HIP-HOPユニット「Creepy Nuts」のMCで、MCバトル全国大会「UMB」三連覇、テレビ朝日の「フリースタイルダンジョン」2代目ラスボスでもあるR-指定が、話芸としてのラップの精度の高い漢 a.k.a.GAMI、SHINGO★西成 義務教育だという般若、R-指定が思春期に受けたヒップホップの原体験として色濃くあるという00年代のRHYMESTER等を語ったトークイベントをまとめた本。「Creepy Nuts」は「ゴッドタン」で知って、「よふかしのうた」が好きですが(続く2020/02/14
もぐら
9
同じ「貧富の差」で韻を踏むにしても、「キングの座」に発想を飛ばす人もいればホームレスのおじさんの「ピンクの歯」で踏む人もいるって話があって、本当に面白い(ホームレスを歌った人は炊き出しの活動等をしてるラッパーのSHINGO★西成さん)。その発想の飛ばし方ひとつ見ただけでどんなマインドを曲に込めて歌ってる人なのか何となく分かるのすごいな。普通はここで体言止めにするんだけど、この人は文章のまま歌っちゃってて、気づきにくいんだけどめっちゃ韻硬いんですよ…!!って例としての歌詞すらすら語ってるのすごい、Rさん好き2021/05/09
モリータ
8
◆2019年刊。トークイベントを書籍化したもの。日本語ラップ史ではなくR-指定が特に思い入れのあるラッパーを深く語る。聞き手・構成はライターの高木 "JET" 晋一郎。◆宇多丸ほか(2018)、韻踏み夫(2022)同様に情報量が多く、音源を聴きながらだとかなり読み応えあり。①イントロ、②SHINGO★西成と漢、③餓鬼レンジャー、④般若、⑤THA BLUE HARB、⑥00年代のRHYMESTER。巻末にMummy-Dとの対談あり。2022/12/25
けい
8
面白かったレジェンド級のラッパーについて語っているからある程度は分かるんだけども2人の話していることが深すぎてなかなかついていけない場面もあった。多分全曲来てた上で自伝とかも読まないとそもそも同じフィールドに立てないかも?その上でラッパーとしてライターとして日々勉強して直接ラッパーに話を聞いたりしている2人知識が凄すぎた。あと最後のMummy-Dとの対談は面白かった。wrepの第三研究室にRが来た時と同じ感じ。こういうのもっと聴きたい。2021/03/10
HK
6
最高。ラッパーR指定の日本語ラップへの熱意と分析力にただただ圧倒される一冊。現役ラッパーという当事者としての音の分析も素晴らしいが、話芸としてのラップをめざすなど「言葉」へのこだわりがとにかく印象的。そのマニアック/ジャーナリスティック/アカデミックな語りは最良の文芸批評に近い味わいで、こんなにも言論的な視点ですさまじい面白く音楽を語れることに驚嘆した。そして当意即妙に相手役をつとめた(本作はトークライブの書籍化)高木“JET"晋一郎にも心から賞賛を送りたい。2019/10/17