スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち―標高5000mで動き出した史上最高の“眼”

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スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち―標高5000mで動き出した史上最高の“眼”

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864430425
  • NDC分類 442.3
  • Cコード C0044

内容説明

「日本が自信を取り戻す」日本人必読の熱いドラマ。「東京から大阪の1円玉が見える望遠鏡を作ろう!」天文学者から町工場まで、創造者たち100人が語った無謀なまでの夢と辛酸、そして歓喜。壮大プロジェクトを描く大型ノンフィクション!

目次

序章 嵐の神戸港
第1章 電気仕掛けの望遠鏡
第2章 野辺山のサムライたち
第3章 奪われた花嫁
第4章 魔法工場のデスマッチ
第5章 凧揚げとガンダム
第6章 冷たいラジオの作り方
第7章 天空のセレモニー
終章 奇跡の星、地球

著者等紹介

山根一眞[ヤマネカズマ]
ノンフィクション作家。1947年東京生まれ、獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒。宇宙航空研究開発機構(JAXA)客員、福井県文化顧問、理化学研究所相談役、日本生態系協会理事、3.11支援・大指復興アクション代表。獨協大学特任教授。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

97
「人類にとってまったく違う宇宙」がアルマによって始まる と科学者は言った。南米チリの砂漠に立つ巨大な電波望遠鏡。数多くのアンテナ。プロジェクトXさながらの大事業。試行錯誤の日々。技術の粋を結集したアルマ。そして、早々にそれを実証するようにおうし座HL星を取り囲む塵の渦をとらえる。ノーベル賞級の実績だというそれが、どのようにすごいのか残念ながら良く理解できない。が、そのプロジェクトに知っている人が参加していると知って俄然宇宙が身近に感じられる。128億光年の彼方から発せられた電波は何を教えてくれるのか。2018/01/25

コダマ

26
南米チリの標高5,000mの高地に建設された巨大望遠鏡アルマ。アルマにより、100億光年先にある、星や惑星の材料となる塵やガス、生命の材料になるかもしれない物質が放つかすかな電波を受信が可能となる。それにはアメリカ、ヨーロッパ、日本と多くの人間たちが関わっている。その中で日本の科学者、技術者たちが技術を結集させてアルマの完成に挑む。挑んだ方達の生の苦労話(笑)2019/01/11

to boy

26
南米チリに設立したアルマ望遠鏡。電波天文学の最先端を行く設備で見えたのは惑星誕生の瞬間。最初の写真が感動的です。日米欧の協力と言えば聞こえがいいが政府の予算の都合で様々な困難にさらされる科学者たち。そしてとてつもない精度要求に立ち向かう町工場。いつも思うのだが、対応できる工場もすごいけど、そんな会社を探し当てる科学者たちもすごいと思います。これから宇宙の謎を解明してくれるアルマに大いに期待しますが、日本のマスコミの関心の無さにはがっかりです。2017/10/11

koji

17
本書は、遥か彼方の宇宙から数十億年かけて地球に届く電波を捉える「電波望遠鏡アルマ」の設置に至る苦闘を追ったノンフィクション。読み所は多いのですが、そこは私の仕事柄、中小工場の取材がぐっときました。一寸引用。鉄の細長い板の溶接の精度は0.5度が求められる中、そのひずみを神業的にガスで溶接していくさまがインタビューで語られます。「ひずむな!」思わず私も心の中で叫びました。そして、本棚から立花隆「サイエンスナウ」(1990年)を取り出し「野辺山宇宙電波観測所」の項を読み返しました。こういう楽しみ方もあるのですね2017/10/29

スプリント

11
観測対象うんぬんよりも望遠鏡の設備の巨大さに圧倒されました。パワープレイではなく技術と工夫で巨大設備を現地搬入した日本陣営に感服しました。ここでも行政が足を引っ張ってしまうんですね・・・。限られた予算でやりくりしなければならない苦労は十分に理解できますが。。。2017/09/24

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