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我が一家全員死刑―福岡県大牟田市4人殺害事件“死刑囚”獄中手記

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784864367141
  • NDC分類 916
  • Cコード C0276

内容説明

2004年9月に発生した本事件は容疑者が親子4人だったことに加え逮捕後もショッキングな場面が続き、世間の耳目を集めた。拳銃自殺未遂した父、地検から脱走した長男、「メリークリスマス!」と法廷で叫んだ次男・北村孝紘―死刑囚が生々しい事件の真相を綴った戦慄の獄中手記。

目次

大牟田四人殺し
不良ではなく完全な「悪」
兄と弟 組長の父
死体を川に捨て、合掌―なぜ殺人鬼は生まれるのか
第二の殺人計画―リモコン付きの殺人マシーン
世界の中心で愛を叫ぶ殺人鬼―ポン中たちの「トンデモ事件」
殺人家族会議―加害者一家と被害者一家
二人目の殺人―殺人という親孝行
できたての死体に座る―「殺人の快楽」とは
「金!金!金はどこ?」母の叫び―六千万の借金
友を殺す―殺害コマンドを入力
「心臓を撃ってとどめを刺せ!」―拳銃の妖しき魅力
死体と家族ドライブ―死体積み替えと薬探し
夜明け前の家捜し―長男の計算と誤算
殺しの代償―金庫の中にあったもの
「すみません」という言葉―父の逮捕と自殺

著者等紹介

鈴木智彦[スズキトモヒコ]
1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部除籍。雑誌・広告カメラマンを経て、ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーライターに転身。実話誌、週刊誌を中心に、幅広くアウロトー関連の記事を寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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みゃーこ

56
暴力は無軌道ではない。暴力団家庭、牟田という地域コミュニティに流れる高濃度な暴力の空気。北村は知らず知らずのうちに、巧みに自己を規制していた。強いものは弱く、弱いものには強い。彼の体内に無意識のまましみついている処世術は、一般の大人たちから憎まれても、暴力団の逆鱗には触れない程度のワルにとどまることだった。彼を走らせるガソリンは虚栄心だ。弱い自分を知られたくない分過激な行動に出る。この手記に被害者に対する謝罪は欠けている。あるのはヤクザの流儀に従った侠の流儀に陶酔する哀れな人生、人間の姿だけだった。 2015/05/21

くまちゃん

11
う~ん。人を殺すということをあまりに簡単に考えているところが怖い。(いけないことだけど)もし殺そうと考えても4人もいるんだからもっと真剣(?)に計画を立てようと考える人はいなかったのか。殺す相手に本当にお金があるかも調べずに殺してからなかった!ちゃんちゃん、みたいな(汗。しかも眠らせてから、どうやって殺そうかとかどこで捨てるかとか相談って。悪い奴というよりアホな一家である。2017/07/09

犬養三千代

8
実行犯である次男の手記を元にしたノンフィクション。家族が4人なのでそれぞれの言い分はない。裁判の記録を一度みたい。その父母と兄も死刑判決確定なのだけど、どういうかな?2020/06/24

タリホー

8
2004年に起こった、地元暴力団組長の一家による強盗殺人事件。一家四人が死刑判決を受けるという前代未聞の事件でありながら、次男孝紘の手記を除いた事件の情報がかなり少なく、実際のところ不明な部分が多いという特徴がある。孝紘の手記が全て真実だとすれば、犯行の手際の悪さといい計画性の無さといい、報道がなければあったのかどうかすら疑ってしまうような間抜けっぷり。胸糞悪い事件なのだが、松永太や吉田純子のような知的な部分の恐ろしさが無いので、読後は何とも形容しにくい気分となった。2017/11/12

n75

7
前から読みたかったんだけど表紙の写真が禍々しすぎて手にとれずにいたら新装版で新書が出ていたので読みました。ほとんどが犯人の一人の手記で構成されていて、裁判の様子や取材内容がなくて、犯人の主観ばかりのため、読んでいてもいまひとつ腑に落ちないというか、読まされている感しかなくて不如意でした。2016/11/10

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