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研究を売れ!―ソニーコンピュータサイエンス研究所のしたたかな技術経営

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863452756
  • NDC分類 336.17
  • Cコード C3034

内容説明

ソニーコンピュータサイエンス研究所は、天才・異才の集まるユニークな研究所として知られる。しかし、その独創的な研究の数々が実用化・商品化されてきた背後には、テクノロジープロモーションオフィスの10年に及ぶ苦闘があった。本書は、実践を通して鍛え上げられた「研究営業」の神髄と、それが研究所経営において持つ意味を明らかにする。

目次

第1部 ソニーCSLが研究を実用化できる秘密(テクノロジープロモーションオフィス(TPO)の誕生
技術移管の事例
研究営業のさらなる挑戦
研究営業の手法)
第2部 研究者からみた研究営業(「実用化」と「むちゃぶり」―アレクシー・アンドレ研究員;研究の実用化における大学と企業研究所の違い―暦本純一副所長;「論文も書くけれど、実際に世の中の役に立つところまでやる」―磯崎隆司研究員)
第3部 技術経営の視点から(TPO設立以前;死の谷の克服;TPOの設立とその意味)

著者等紹介

夏目哲[ナツメテツ]
1988年東京大学理学部地学科地理学課程卒業後、ソニー株式会社に入社。電子デバイスの生産管理、経営管理、輸出入法律実務に従事する中、シンガポールの生産工場、地域本社に二度にわたり計6年赴任。その後本社事業戦略部を経て、360度全方位・自由視点映像の事業化に参画。その経験の中で、複数の研究実用化を担当する研究プロモーション組織の必要性を実感。2004年に株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所に異動し、研究プロモーション組織「TPO(テクノロジープロモーションオフィス)」を立ち上げ、統括に

所眞理雄[トコロマリオ]
慶應義塾大学教授を経てソニー株式会社執行役員上席常務、チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)を歴任。その間、1988年に株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所を創設。代表取締役社長、代表取締役会長を経て、エグゼクティブアドバイザーに就任し、現在に至る。専門はコンピュータサイエンス、科学技術論、研究マネジメント。一般社団法人ディペンダビリティ技術推進協会(DEOS協会)理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よしひろ

9
産学連携で研究の粋を集め、商品に反映させていく。激しい企業競争の最前線には、最先端を行くことに関して妥協はない。2016/03/17

IGBB

1
研究営業の仕事について述べられた本。営業先はグループ内事業部j門がメインだが、社外とのコラボもある。研究営業の仕事の流れは、研究成果の仕入れ→営業素材の整備→営業活動、と商品の営業と大きく変わらない。「何ができるか」に焦点を絞った営業チラシ、研究営業10ヵ条が参考になった。「コネは何でも使え」「顧客に対しては『ほぼ伝わらない』という前提で努力する」「メンタルを鍛えよ」などは商品営業と変わらない心構えである。ユニークだと思ったのは「すべては世に出すタイミングにかかっている」。この点がキーでもある。2022/09/07

Daiki Enomoto

1
ソニーCSLのユニークなありかたは研究営業のひとたちの存在が大きく寄与しているとおもう。2022/01/04

thinkeroid

0
ソニーCSLのテクノロジプロモーションオフィスの立ち上げと取り組みを題材に、企業基礎研究所のトランスレーション活動の重要性を論じる。2016/09/23

茶屋博紀

0
こんな仕事も楽しそう。2020/09/28

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