内容説明
ソニーコンピュータサイエンス研究所は、天才・異才の集まるユニークな研究所として知られる。しかし、その独創的な研究の数々が実用化・商品化されてきた背後には、テクノロジープロモーションオフィスの10年に及ぶ苦闘があった。本書は、実践を通して鍛え上げられた「研究営業」の神髄と、それが研究所経営において持つ意味を明らかにする。
目次
第1部 ソニーCSLが研究を実用化できる秘密(テクノロジープロモーションオフィス(TPO)の誕生
技術移管の事例
研究営業のさらなる挑戦
研究営業の手法)
第2部 研究者からみた研究営業(「実用化」と「むちゃぶり」―アレクシー・アンドレ研究員;研究の実用化における大学と企業研究所の違い―暦本純一副所長;「論文も書くけれど、実際に世の中の役に立つところまでやる」―磯崎隆司研究員)
第3部 技術経営の視点から(TPO設立以前;死の谷の克服;TPOの設立とその意味)
著者等紹介
夏目哲[ナツメテツ]
1988年東京大学理学部地学科地理学課程卒業後、ソニー株式会社に入社。電子デバイスの生産管理、経営管理、輸出入法律実務に従事する中、シンガポールの生産工場、地域本社に二度にわたり計6年赴任。その後本社事業戦略部を経て、360度全方位・自由視点映像の事業化に参画。その経験の中で、複数の研究実用化を担当する研究プロモーション組織の必要性を実感。2004年に株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所に異動し、研究プロモーション組織「TPO(テクノロジープロモーションオフィス)」を立ち上げ、統括に
所眞理雄[トコロマリオ]
慶應義塾大学教授を経てソニー株式会社執行役員上席常務、チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)を歴任。その間、1988年に株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所を創設。代表取締役社長、代表取締役会長を経て、エグゼクティブアドバイザーに就任し、現在に至る。専門はコンピュータサイエンス、科学技術論、研究マネジメント。一般社団法人ディペンダビリティ技術推進協会(DEOS協会)理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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