内容説明
声楽家をめざした日々、発病、宣告、気管切開…。「前例がないから無理だ」と言われた歌をあきらめず、自身の障害と向き合い、闘い続けて見えてきたものとは。家族や支援者に支えられ、喉に穴の開いたやんちゃな歌姫が、声をとりもどし、歌い、語り出す。
目次
第1楽章 喉に穴の開いた歌姫
第2楽章 歌がすべてだった歌手が、声を失った日
第3楽章 前例がないなら、つくればいい
第4楽章 知ってもらいたい。医療的ケア
第5楽章 歌手の夢。新たなる前例づくり
著者等紹介
青野浩美[アオノヒロミ]
京都市生まれ。同志社女子大学学芸学部音楽学科演奏専攻声楽コース卒業。同志社女子大学音楽学会頌啓会特別専修生修了。京都音楽家クラブ新人演奏会、京都芸術祭「デビューコンサート」、同志社女子大学での音楽礼拝、「青野浩美リサイタルコンサートLa Preghiera 祈り」など、多数出演。高橋道子氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くらげ@
7
気管切開、スピーチカニューレ・・言葉は聞いたことがありましたが、このような世界だったとは知りませんでした。歌うだけでなく声を諦めていた女性が、声を取り戻すまでどのような葛藤があったのか。青野氏のエピソードから医療側は患者のQOLをもっと考えることが「できる」という可能性が見出せたのでは。そして「医療的ケア」の問題。なぜ法律でそのように決まっているのか、やる側のリスクなど理由はあると思うのでもう少しそのあたりに触れてもらえると、医療的ケアの問題をより伝えられるのではないかと思いました。2017/08/06
トキ
0
いやさ、俺も中学ん時だけど合唱やってたからさ、気管切開して歌えるこの人は本当にスゲェと思う。俺の想像も及ばない位努力したんだろうね。尊敬します。自分の声がなくなったら、と想像するだけで恐ろしい。絶望しかない。想像だけで涙が出るんだ。実際にそうなったら、俺は生きていけないよきっと。2013/01/24
尾原道場
0
スピーチカニューレをめぐる医師とのやり取りなど、知らずにあきらめている患者が多いことまさにそうですね。2012/07/12
ととたた
0
☆4.52017/04/16