ヴィレッジブックス<br> アダムの呪い

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ヴィレッジブックス
アダムの呪い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863328617
  • NDC分類 467.3
  • Cコード C0197

内容説明

どうして男性は闘い好きで、どうして暴力的で、どうして不安定なのか。男性にまつわるすべての疑問はひとつの結末にたどりつく!?―きっかけは一本の電話だった。著者サイクスが自分と同じ姓をもつ赤の他人のDNAを調べてみると、父方の遠い祖先でつながっていた。この事実から著者は、男性遺伝子に興味を持つようになり、研究を深めていくことに。すると、Y遺伝子にかくされた、生命の壮大なトリックがあきらかになったのである。世界じゅうに衝撃をあたえたベストセラー・ノンフィクション、待望の文庫化。

目次

サイクス家の起源
孤独な染色体
生命のリボン
最後の抱擁
性と性染色体
男性が誕生するまで
魚に教わる性のヒント
性は必要?
理想的な共和国
性の解釈
性別
ふたつの戦線
必死の説得工作
世界の男たち
ヴァイキングの血
武将サマーレッドのY染色体
偉大なるチンギスハーン
古いガッコウ名簿
トレーシー・ルイスの十一人の娘たち
罪なき者の虐殺
暴君の台頭
“イヴの七人の娘たち”一族の精子
同性愛遺伝子
ガイアの復讐
呪いを解き放つ

著者等紹介

サイクス,ブライアン[サイクス,ブライアン][Sykes,Bryan]
イギリス、オックスフォード大学の人類遺伝学教授。DNA遺伝子が古い骨にも残っていることを突き止め、1989年の『ネイチャー』誌で発表。以来、この分野における国際的権威のひとりとなる。彼の研究チームは、ホモ・サピエンスのDNAの系図をまとめあげる偉業を達成。『イヴの七人の娘たち』は世界中に衝撃を与え、ベストセラーとなった

大野晶子[オオノアキコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

詠月

7
遺伝子が擬人化されてドラマチックに書かれています。農耕システムの発明・採用からのY染色体衰退の歴史。生殖能力が低下した男性の増加は人類滅亡の危機ですね。遺伝学の見地による人類滅亡のシナリオは宇宙人襲来の可能性より脅威です(笑)子が産まれず後継ぎ問題で悩む夫婦の急激な増加もありましょうし、婚姻と不妊治療の相関関係は強化され、ウェディング業界とクリニックがコラボした商品が結納品の定番になる将来が訪れるかもしれません。2013/06/09

tom

7
前著「イブの七人の娘たち」は、ミトコンドリアを使って、人類の出自を明らかにしようとした刺激的な本(ただし、「人類が知っていることすべての短い歴史」によると、「イブ」の結論には、いろいろ議論があるらしい)。で、この本は、同じ手法で男性のY染色体を分析した。結論は、ミトコンドリアもY染色体も、遺伝子の存続のために、人体を運搬道具に使っているというもの。ただし、ミトコンドリアの戦略は成功しているけれど、Y染色体の方は、いずれ滅亡するらしい。よって、男は悲しいというのがエピローグ。まあ、男なんてそんなものだ。2012/09/04

motoroid

3
Y染色体に操られたオスの歴史。Y染色体がミトコンドリア内の染色体と戦っているというロジックがピンと来ないのですが、物語としてはとても面白く読みました。男性の将来は悲観的です。2012/10/06

くまた

0
読む予定だった本に興味を持てず途中で止めてしまったので通勤本が無くなり再読。私の頭では8割くらいしか理解できないけど地味に色々疑問に思っていたことの答を教えてくれた本です。こんな少なすぎるサンプルで断言しちゃうの?と思わなくも無いけど話としては面白い。なんでも遺伝子の仕業と結び付ける遺伝学者思考が本文中の「神様の思し召し」思考に似ている気がしてちょっと微笑ましい。2017/10/20

だん

0
中学生の頃に買った本。久しぶりに再読。2009/09/27

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