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内容説明
クリスマス間近のニューヨーク。仲間うちで初の出産を控えた友人を祝うため、一室のロフトに6人の女たちが集まる。若さと美貌でキラキラ輝いていた20代の頃の仲間たち。それぞれが恋に仕事に突っ走り、30代のいま、それなりの肩書きや結婚、優雅な暮らし、ささやかな成功を手にしたかに見えた。だけどみんな、思い描いていたようにほんとに幸せ?離婚に不倫、キャリアの壁に不妊治療…夜更けとワインと共に次々本音があふれだし、パーティは一触即発のムード。やがて女たちが迎えた意外な夜明けとは―。とびきり切なくて美しい、すべての“あなた”に贈るストーリー。
著者等紹介
カニンガム,ローラ・シェイン[カニンガム,ローラシェイン][Cunningham,Laura Shaine]
NY生まれNY育ちの生粋のニューヨーカー。劇作家・ジャーナリストとして幅広い方面で活躍、『ニューヨーク・タイムズ』『ヴォーグ』『ハーバーズ・バザー』など数多くの新聞・雑誌に寄稿している
田栗美奈子[タグリミナコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃんころ
5
個性豊かなアラフォー女6人のしっちゃかめっちゃかなパーティーの様子を描いた作品。 女だって、いいえ女だからこそセックスにこんなにもとらわれるのよ。快楽の為に、生を性で感じたい為に、夢見る為に、忘れたい為に、子孫を残したい為に、そしてその最終形態に至った女。幸福なベイビーシャワーとなるはずだった時間は、赤ワインの魔法とともに崩れてゆく…。彼女たちの本音は着地点を見失って暴走していくが、そこがまた女のリアルだな。めっちゃ面白かった!!2018/05/02
M1号
3
30代半ばを過ぎた女性6人のわちゃわちゃ女子会。皆ニューヨーカーだけどそんなにかっこよくない。話題の『東京タラレバ娘』と通じるところがあるかも。もう若くない、夢ばかり見ていられない、勢いだけじゃ進めない。女の幸せって?っていくつになっても問うてしまうのは、女って立場が流動的で不安定で変化に富むからなのでしょう。頭の中は感情優位だし。■たたみかけるような最後2章が面白かったし、この場面のために長ーいそれまでがあったなと思うほど。舞台みたい~と思って読んでいたら、もとは脚本だったのだとか。2017/01/25
youyou88
1
女性の友情を描いた小説。女性同士の関係って難しいけど長く続く友情もあるってこと。友達大事にしなきゃな…って思えるお話でした。 https://ameblo.jp/harayou1223/entry-11125291218.html2021/11/17
okamo5
0
似たような年代、似たような女友達に囲まれていた私にはとても興味深く、楽しかった。マーサはそんなに疎ましく思わなかったけど…。 その後の彼女達も見てみたい。2017/01/05
wealth
0
作者さんは劇作家さんで、元は舞台作品なんですね、納得です。女の友情や気安さの微妙な温度変化、身に覚えがあります。丸くおさまったのが少し惜しいですが、良かったなとも思います。結構みんなアーティスト系だなと思いました。マーサ以外w マーサのキャラがとにかく強烈で、それ以外はみんな同じように見えましてしまいましたw 可哀想なのはドナルドだな…。ニーナの「「この世で一番自分を愛してくれる人間を、この世で一番気にかけてくれない人間と過ごしている間に」という一文が心に引っかかりました。それはやりきれない。2014/02/12