感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だいだい(橙)
26
話題になっていたのは知っていたけどこんなに面白いとは。面白さと確かな詩性が両輪になってグイグイ引っ張られる感じ。「刺さる」短歌がありすぎて、どれかに絞れない。ショートフィルムとはいえ、映画化も納得の名作だ。個性が屹立している、と言えばいいのかなあ。ここまでギャグの色が出ていると、逆に尊い、と思える。2023/07/29
まぁみ
24
分かりやすい。全ての歌が驚くほどにサクッと心に入る。自虐的なものをはじめ喜怒哀楽がめじろ押し。ユーモラスな歌も数多い。夜ドラを観たような読後感。面白かった。本書、人にすすめたくなる雰囲気があるの。ぜひ読んでみてください/朝起きて「おやすみなさい」のメール見てそれに応える日本語がない/震災にヤマザキ春のパン祭り景品皿は傷ひとつなし/「夢」の字がうまく書けない四と夕のあいだに伸びる棒が長くて/ワンタンメン専門店の前を過ぎ唱えるわんたんめんせんもんてん/女子バレー見慣れたころに男子バレー見ると驚く見慣れるまでは2023/08/10
ぽてち
20
人のを勝手に拝借して読みました(笑)ちゃんと331回救われてない。自虐でどれも他人の目を意識している短歌。ってことは本当は人に好かれたいのだろう。タイトルの印象からも高校生くらいの青さをいまだ持ちつづけている人なのかもしれない。映画はどんなかんじなのかな。2022/01/08
ロア
19
章ごとにまとまった連作になっているので(関連性の強弱はありますが)ストーリー性のある短歌を楽しみました。この歌集を読む前にほむほむと東さんの『短歌遠足帖』を読んでいたお陰で、作品を考察する目が少しだけ養われていたのかもしれず、いつも以上に短歌を理解し楽しめた気がする~(*'ω'*)負け犬っぽさ漂うネガティブ風味な作品が多いけど、そこがいい(*´ω`*)中盤からは、とほほな笑いが加速していきます。強くなくていい、「ぬらっ」と生きろ。2021/06/13
ロア
18
工藤吉生さんの第一歌集。三百三十一首が収録されているのですが、面白かったー!!笑えちゃう短歌が怒涛のように押し寄せてくる感が最高でした( *´艸`)プロフィールによると「ドラえもん短歌」で短歌に興味をもったそうで、うんうんなんかとても納得!ほむほむみたいな、おしゃれかわいいモテ男子系短歌の真逆さが、作品に素敵に滲み出ております(*´ω`*)超おススメ!2021/06/10