内容説明
政宗は一六一三年、「慶長遣欧使節団」をメキシコ経由で送り出した。この使節団派遣の本当の目的には、想像を絶する政宗の野望が隠されていた!当時まだ政治・軍事的にも不安定だった江戸幕府の転覆を狙っていた政宗は、ソテロと支倉の二人にある密命を託していた。
目次
プロローグ 十六世紀末~十七世紀初頭の世界情勢と日本
第1章 伊達政宗の「天下取り」の野望
第2章 伊達藩と幕府の合同プロジェクト「訪墨使節団」
第3章 伊達藩単独の訪欧密使の派遣
第4章 メキシコで不当な待遇を受けた使節一行
第5章 スペイン王国セビィリャで大歓迎を受ける
第6章 国賓級待遇から地方諸侯級待遇に格下げ
第7章 念願のローマ訪問と教皇の謁見
第8章 スペインからの強制出国
第9章 失意の帰国と絶望的な報告
エピローグ キリシタン禁制から鎖国まで
著者等紹介
大泉光一[オオイズミコウイチ]
1943年長野県諏訪市生まれ。宮城県柴田郡大河原町で育つ。日本大学博士(国際関係)。メキシコ国立自治大学(UNAM)東洋研究所研究院、スペイン国立ヴァリャドリード大学客員教授、同大学アジア研究センター顧問などを経て、日本大学国際関係学部・大学院教授となる。現在、青森中央学院大学・大学院教授。主な著書に『支倉常長 慶長遣欧使節の真相―肖像画に秘められた実像』(雄山閣出版。二〇〇六年度・第十九回「和辻哲郎文化賞」を受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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