内容説明
参入チャンス到来、日本ブランドは世界から引く手あまた。日本の「農」を輸出せよ。「減反」をやめ、「農地法」を改正し、眠る農地を意欲ある者に貸し出せば、農業は見違えるほど活性化する。
目次
第1章 コメで国際戦略を描け
第2章 農業を成長産業にする条件とは
第3章 農業が活性化するビジネスモデルを考える
第4章 農業への参入機会を国民全体に開け
第5章 農地法という企業参入に立ちふさがる高い壁
第6章 内向きの農政で衰退する我が国のコメ産業
第7章 政治に翻弄されてきた日本の農業
著者等紹介
大泉一貫[オオイズミカズヌキ]
1949年宮城県生まれ。東京大学大学院修了。専門は農業経済学、地域経済論、食品流通事業論。農学博士。現在、宮城大学副学長(事業構想学部長兼任)。地域経済の活性化や食・農・むら・コメから日本社会を展望する評論や農政への提言活動を行っている。日本地域政策学会会長(2006年~)、内閣府規制改革会議専門委員(2006年~)、内閣府経済財政諮問会議EPA・農業ワーキング委員(2007・08年)、農政改革関係閣僚会合特命チームアドバイザー(2009年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kiriya shinichiro
2
ちょっと農地法について知りたくて読みました(某寝太郎さんのブログで農地法が取り上げられていたので)。新書としてはこれで十分じゃないかな、けっこう面白かった。どうしてもコメは政治がからんでくるので、これからこうできる、とは断言できないけど、こういうことをやってる人もいるよ、というところで終わってるので、その後の流れも知りたいね。2016/06/07
おおにし
2
そもそも農業は衰退産業だから、保護しなければならないという後ろ向きな農政の発想が根本的に間違っている。日本のコメを国際市場で勝負できるようにするにはどうすればよいのか、戸別所得補償などではなく、日本の農業を世界に通用する成長産業にするために税金を使ってほしいものです。2011/03/01
mym
2
基本的にはコメのお話。農政が政治と結びつきすぎて、農業を産業として真面目に検討する視点が欠けている、農業の未来を明るく検討する姿勢が欠けている、など、日本の農業がおかれる悲惨な現状を明らかにする。きちんと改められれば、日本の農業には可能性がある。技術者がいるうちに何とかしないと。2010/07/22
中年親爺
1
日常生活で何気なしに手にしている、いろんな便利なもの。この裏側には多くの人の知恵と苦労が隠されている。農業で成功している人たちも同じなのだろう。苦労して成功する喜び。多くの稲作農家の人たちは被害者意識だけを叩き込まれ、むしろ後ろ向きの人生でとても不幸なのではないか。農業に限らず、事業には失敗も付き物だが、その時のセーフティネットをしっかり造り、チャレンジする人間を増やすことが課題だと思う。2010/11/04
kozawa
1
本当に成長にかえられるかは読み取りづらいが、現状に対処可能なはずの政策上の問題点があるということははっきり指摘している2010/08/22
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