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若者を喰い物にし続ける社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862481566
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

内容説明

この国にはマトモな若者政策がない!若年層の負担で年長者を支える再配分システムはもはや機能不全に陥っている。雇用悪化の痛手を受け、経済難から結婚や出産の先送りをやむなく選ぶ若者たち。「がんばれば、きみたち若者世代もやがてよくなるよ」という大人の決めゼリフが一定の真実味を持っていた時代は、もう終わった。気が付けば、なぜか若者ばかりが苦労や無理を強いられる社会に変貌してしまった。60年後の将来世代の資源を先食いする「年長者ひとり勝ちモデル」を築きあげてきた年長者たちの罠にそろそろ気付かなくてはいけない。日本における子どもや若者向けの社会保障は、先進国でも最低水準にある。未来会計の視点から、若者にとって真に必要な政策は何かを明らかにする。

目次

第1章 若者政策がこの日本でなぜ必要なのか
第2章 若者政策へのパラダイム・シフト
第3章 世代間戦争はすでに始まっている
第4章 年長者優先社会が解体してきた家族機能
第5章 メディア、ジャーナリズムの本音を見破れ
第6章 お年寄り帝国のまだ見ぬ全貌

著者等紹介

立木信[タチキマコト]
1963年生まれ。マスコミで経済記者を経験。マクロ経済面から経済政策を批評することに定評がある。不動産・株式などの資産市場、国や自治体のバランスシートの分析などに強い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シン

12
世代間格差を問題をどうするか。 逃げ切った老人世代、 逃げ切ろうとしている老人世代に問いたい。2007/09/06

藤枝梅安

11
「世代会計」という観点から日本社会のバランスの悪さを舌鋒鋭く切りまくる。「年金もらって時間もある高齢者を弱者と呼ぶな。」「若者の労働を搾取して高齢者は生きている。」など筆者の攻撃対象は団塊の世代やその下の世代に及び、さらには公務員も槍玉に上がっている。国や自治体の「無駄遣い」を次々に挙げ、思い切った解決策も提示している。読んでいて痛快さを感じるが、これらが実行されたとしたら、私の生活はどうなるんだろう、と不安にもなる。筆者の展開する強烈な「構造改革論」は「竹中・小泉流」をはるかに凌駕する。2010/09/09

kyu-n

3
年金問題を中心に、世代間の格差についてデータに裏付けられた主張についてはわかりやすく、若者が問題を問題としてちゃんと捉えるために助けになると思う。ただ、問題の提起はいいんだけど文中で数多く提言されている施策については大半がトンデモというか主観的なイメージに基づくただの思いつきなのが残念。「あとは自分の頭で考えなさい」ということなのかな。2010/01/30

藤枝梅安

1
「世代会計」という観点から日本社会のバランスの悪さを舌鋒鋭く切りまくる。  「年金もらって時間もある高齢者を弱者と呼ぶな。」「若者の労働を搾取して高齢者は生きている。」  など筆者の攻撃対象は団塊の世代やその下の世代に及び、さらには公務員も槍玉に上がっている。  国や自治体の「無駄遣い」を次々に挙げ、思い切った解決策も提示している。  読んでいて痛快さを感じるが、これらが実行されたとしたら、私の生活はどうなるんだろう、と不安にもなる。  筆者の展開する強烈な「構造改革論」は「竹中・小泉流」をはるかに凌駕す2007/11/10

貧家ピー

0
世代間格差がテーマ。子育て世代に比べて高齢者への福祉が手厚いが、その高齢者にも不満が溜まっている。テーマ・内容が意欲的かつ刺激的だが、文章が伴っていないのが残念。2008/05/14

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