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真説・智謀の一族 真田三代

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  • サイズ 新書判/ページ数 279p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862480392
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0221

内容説明

真田氏は、戦国の世に生き残るため、次々と臣従する相手を変え、裏切りさえした。真田家には、初代の幸隆以来、持ち続けていた野望があった。一度は没落した自らの先祖、信濃の名門・滋野姓海野氏の再興を胸に、真田家の夢を遮る相手には徹底的に戦い、逆に擁護してくれた信玄・秀吉には、真田家の存亡を賭けてまで戦っている。その結果、数々の武勇伝が生まれた。本書では、数少ない史料や伝説・伝承を検証し、さらに本拠地だった真田郷、上田城址、沼田城址を現地調査することにより、信州北部から上州西部にかけて拡がる、海野一族の一大領国形成の夢をたどる。

目次

第1部 真田家の三つの謎―本拠地・金箔瓦・出自(修験者・山伏の「本拠地」でもあった真田郷の歴史;信州上田城と上州沼田城を結ぶ「金箔瓦」の謎;真田家の「出自」は名門・滋野姓海野氏につながるのか?)
第2部 真田幸隆―一族の没落を救った「智将」の生涯(真田郷からの敗走と名門・海野氏継承の謎;一族の再興を武田信玄に賭けた幸隆;上州への軍事進出と「真田一族の夢」)
第3部 真田昌幸―信玄に育てられ、上杉、徳川、北条氏と渡り合った豪将(三男・昌幸の家督相続と上州攻防戦;「武田氏滅亡」と次々と主君を替える昌幸の思惑;本拠地・上田城築城と「秀吉・家康の駆け引き」;「徳川・北条同盟」に楔を打ち込んだ秀吉・昌幸の連携;「金箔瓦」の上田城と“家康包囲網”に参加した昌幸)
第4部 真田信之・幸村―「陰の功労者」信之と「叛骨精神」のシンボル幸村(関ヶ原の合戦で一族の命運を分けた信之・幸村兄弟;大坂の陣に散った「叛骨精神」の華・幸村)

著者等紹介

三池純正[ミイケヨシマサ]
1951年福岡県生まれ。工学院大学工学部卒業。東京都下の市役所に勤務しながら、現在は、武田氏を中心とした戦国期の歴史の現場を精力的に踏査し、現場からの視点で歴史の定説を見直す作業に没頭している。論文「海津城について」で第19回郷土史研究奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

16
真田氏のルーツの話や瓦、第2次上田合戦の話は面白かったです。2024/01/30

maito/まいと

2
真田一族の研究本。ただ、真田一族の知謀の高さを唱う本ではなく、なぜ真田家は真田の地を守ろうとしてきたのか、なぜ真田家は生き残ってこれたのか、という疑問に関して、非常に具体的でリアリティのある説明がなされていて、読み応えがありました。特に滋野(海野)の血筋による信濃国での影響力の話しはとても興味深く読みました。2010/11/02

ぱぐびぃ

0
ほとんどの内容がどこかで見聞きしているものなので目新しさはないが、多少切り口を替えて見せてくれるので飽きずに読めた。2011/10/19

Noriko Ogata

0
ゴールデンウィークに上田城に行くので、読みました。真田のルーツから、松代藩移封まで、読みやすかった。第二次上田合戦の本当のところ、なのに、昌幸、幸村がA級戦犯になってしまった話し…昌幸が、松代藩移封になった時の手紙を読んだときは不覚にも涙ぐんでしまった…2013/05/06

小豆龍

0
この本では真田の三つの謎に焦点を当てた研究成果について書かれている。一つは、真田の本拠地。二つ目は、上田城などで出土した金箔瓦。三つ目は真田の出自についてである。そのため、幸綱、昌幸、信之、信繁の各武将に関する考証にはそんなに力を入れていない。しかしこの本の、昌幸の行動原理の解釈は、少し新しいかも。しかしこの金箔瓦の件は、僕の中の秀吉観では、楽しそうに実行してそうですごく説得力があった。秀吉ならやりかねない……。とても勉強になりました。2012/06/17

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