内容説明
人は食べたものでできている。プラトン、アリストテレスからカントに至るまで、哲学者たちは身体に対する精神の優位性を説き、身体に関わる「食」という「下等な概念」について論じることはほとんどなかった。だが、果たして「食」は下等な概念なのか?気鋭の哲学者が食材と料理そして味に関する哲学的考察を通して、読者を豊かで思いがけない知的冒険の旅へと誘うとともに、「食」に潜在する深い意味と意義に迫る独創的論考。
目次
第1章 好みの問題
第2章 食の快楽
第3章 思想としてのスローフード
第4章 偽装と真正
第5章 フードポルノの誘惑
第6章 料理の哲学
著者等紹介
ウォース,サラ・E.[ウォース,サラE.] [Worth,Sarah E.]
アメリカの哲学者。ファーマン大学哲学教授。1992年にファーマン大学で音楽と哲学の学士、その後1994年にルイビル大学で哲学の修士、1997年にニューヨーク州立大学で哲学のPh.D.の学位を得る。アレゲニー・カレッジ、マイアミ大学で教鞭をとった後、1999年からファーマン大学で哲学を教え、2011年から現職。専門は、美学、文学及び物語の哲学、食の哲学。環境倫理学、心の哲学、感情の哲学、持続可能性及び消費の倫理学、古代哲学などにも詳しい。ミシガン州アナーバー出身。同じ大学で教える夫と二人の息子がいる
永瀬聡子[ナガセサトコ]
英語翻訳者。東京大学文学部心理学科卒業。行政機関勤務等を経て翻訳者になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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