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“きよのさん”と歩く江戸六百里

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862380241
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0095

内容説明

江戸時代の有閑マダム、豪商の内儀三井清野は、羽州・鶴岡から日光、江戸、伊勢、京都、大坂、そして故郷へ、総距離二三四〇キロ、総日程一〇八日の大旅行を敢行している。江戸藩邸の見学遊郭見物関所抜け買い物三昧…そのゴージャスでスリリングな「大観光グルメ旅行」を、遺された旅日記をもとに解読、追体験する。清野さんとともに、だんだんと山を越え峠を下ってみよう。

目次

女郎沢山にて、賑やかなこと言うばかりなし―羽州鶴岡から、日光へ
若殿様お居でなくば、お座敷をお見せ申したし―大江戸見学
通し下されよと申せば、脇道を教えて通し候―東海道から伊勢へ
鉾を見候ところ、誠に誠に目を驚かすばかりなり―奈良、大坂、京都
だんだん山越え、又茶屋あり。ここにて酒あり―北国路から家路へ

著者等紹介

金森敦子[カナモリアツコ]
1946年新潟県生まれ。『江戸の女俳諧師「奥の細道」を行く―諸九尼の生涯』(晶文社)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なにょう

18
江戸時代に三都、京・大阪・江戸及び伊勢・善光寺をぐるっと回った山形の商人の奥方の話し。まずはその財力にびっくり。全行程108日、江戸・京にはそれぞれ二週間近く滞在して遊び倒す。まぁ、みんながみんなこんな豪勢な遊びをしてたわけじゃないだろうけどね。土地に縛り付けられてたわけじゃなく、寺社詣でにかこつけて遊び回ってたみたい。★藩・領地ごとに言葉が違うのはもちろん、関所のルールも違う。果ては通貨も違う。その領地でしか通用しない通貨もあったそう。2017/04/11

へたれのけい

4
食べて呑んで泊って、参拝、観光、買い物、ついでに関所抜けの旅日記。しかも実録物ときました。(座頭市よりも関所破りをしているぞ)。それにしても「きよの」さんはお金の力で遊びまくってる。  金森さんのユーモアが見受けられる文でほっとします。2013/10/31

maropinkpalace

3
江戸時代の豪商の奥様による旅行記を解説した本。藩邸が大使館のような役割を担っていたり、伊勢に大阪とか京都の宿の出張所がありお荷物先送りサービスがあった等、結構便利だったんだなと感心しました。他にも関所破りについても詳しく、とても面白く読み応えのある1冊。2010/10/19

武隈

2
江戸時代の旅日記の翻訳と解説。金森さんの解説で当時の様子が良く判ります。随分自由に旅が出来たんだと思います。関所抜けの話は、知らなかったので、とても興味津々でした。2012/03/26

motoshi

2
・石川英輔先生の本で知った、江戸時代の「有閑マダム」の旅日記。 2007/11/20

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