目次
1 「私」を語る(「女の成熟」って;「女遊び」のたのしみ;女の友情;遠距離介護の経験;アラフォーおひとりさまへ)
2 「おひとりさま」の老いと死(向老学のススメ;「男おひとりさま」―幸せに暮らせる人、暮らせない人;お墓はいらない私が願うこと)
3 「みんなおひとりさま」時代の男と女(ひとり旅のススメ;シングルはモラトリアムか?;女はあなたを看取らない;「みんなおひとりさま」時代の社会の設計;「おひとりさま」が「安心して死ねる介護サービス施設」の探し方)
4 「おひとりさま」のセックス(この40年間で女のセックスは変貌を遂げたか?―北原みのり『アンアンのセックスできれいになれた?』(朝日新聞出版、二〇一一年)をめぐって(対談 上野千鶴子×北原みのり)
シングルの特権!選べるセックス(対談 上野千鶴子×大川玲子))
5 団塊世代はどこへ?(団塊世代の女性、これまでとこれから;世代間対立という罠;団塊ジュニアが生きる社会)
著者等紹介
上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。東京大学大学院教授をへて、現在、東京大学名誉教授、立命館大学先端総合学術研究科特別招聘教授、ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。2011年度朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
38
団塊の世代の方々は、私達の世代の先を生き、今や立派なシニア。ホントにお元気でアクティブシニアのお手本としてまたいろいろとやってくれるのでしょう。上野千鶴子さん達先輩方が頑張ってくれたからこそ、まだまだだけれど女性の生き方も社会の女性に関する扱いも少しずつ変わってきていると思います。 これからもパワフルな上野千鶴子さんのおひとりさま老後を見守っていきます。2015/07/03
百太
30
おひとりさま道邁進中のわたし(苦笑)。 他著書「おひとりさまの最後」「おとこおひとりさま道」おひとりさまVsひとりの哲学」 を続けさまに読みました。ちょっと参考になり、ちょっと安心。いやちょっと不安は取れない(苦笑)。 2019/03/24
Miko
15
老後に対する心構えみたいなものは以前から考えなくてはいけないことだと思いつつ今まできてしまった。ひとり暮らしの経験がない私にとってはリアルに考えることが難しい問題。 上野千鶴子さんの本はそんな私の知りたい老後をズバリ示してくれた。ひとりでも生きられる個人同士がふたりでも楽しめるのが理想のパートナーは若いときの結婚と一緒。同性の友人も異性の友人も老後は大切。下り坂の、右肩下がりの、喪失していくだけの時間とどう向き合うかが問題なんだろうな。2016/08/09
わんつーろっく
12
自分の生きてきた道を振り返り、これからの老いを避けたいものとして捉えるのではなく、自分の経験を主体的に言語化、理論化する研究を向老学というらしい。「自立」も介護保険法と障害者自立支援法とでは概念が違うこと、ネオリベラリズムとは区別する当事者主権という権利。生き方を学問にするって、難しいよ、上野さん。でも、誰もが最後はおひとりさま、人生は壮大な暇つぶし?励まされたような突き放されたような・・団塊世代のお姉さまたちの背中を追っていこうっと。2018/11/10
いっちゃん
10
私は死別で1人になってしまいましたが、結婚生活は楽しかったと思います。何より4人の子どもを恵まれたのが幸せでした。 誰1人として、同じ人生はないけれど、社会学という学問は一定世代の最大公約数を切り取り論じられる、面白い学問だなとこの本を読んで思いました。 普段小説しか読まない私には新鮮でした。 社会の不平を政治に向ける事。不公平感を利用した、政府やマスコミからの煽りで、世代間やジェンダーで分断させない事。 たくさん勉強させていただきました。2015/09/10