ティツィアーノの諸問題―純粋絵画とイコノロジーへの眺望

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  • サイズ A5判/ページ数 316,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784862090034
  • NDC分類 723.37
  • Cコード C1071

出版社内容情報

◆ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノが開いた色彩表現と絵画形象=イコンの窓からの眺望。イコノロジー研究によって、美術史のみでなく人文科学全体に深甚な影響を与えたパノフスキーが、最後の著作に託した〈芸術形象の問題圏〉を語る名著の完訳。
◆一人の画家の作品史を人類の表現史のうちにどう位置づけ、その価値と時代的意味をいかに捉えるか。パノフスキーは生涯をつうじた美学とイコノロジーへの研鑽を、このルネサンス期の巨匠の生涯と作品を扱うなかで融合させ、これらの問いに答えようと試みている。

【主な目次】【目次】序文/一章 序説/二章 聖書、聖人伝にまつわる諸問題/三章 対位法的手法――偽装された中世と古代の定型表現/四章 「時」について/五章 「愛」と「美」について/六章 ティツィアーノとオウィディウス/補論 1.書誌について、2.ティツィアーノの生年の問題、3.カドーレの戦い、4.ティツィアーノとザイゼネッガー、 5.皇后イサベラの肖像画、6.《「信仰」の寓意》、7.ルーヴル美術館の《パルドのウェヌス》/本文註/テキスト解題 永澤峻/訳者あとがき/モノクロ写真図版(199点)/人物・事項索引、ティツィアーノ作品索引

内容説明

パノフスキーが最後の著作に託した“芸術形象の問題圏”とは何だったのか。文化人類学から歴史、文学、科学、音楽、映画に至るまで、美術史以外の人文科学の研究者たちが、それぞれの領域の新たな創造のために不可欠とするにいたったパノフスキーの仕事を代表する最晩年の著作完訳。

目次

第1章 序説
第2章 聖書、聖人伝にまつわる諸問題
第3章 対位法的手法―偽装された中世と古代の定型表現
第4章 「時」について
第5章 「愛」と「美」について
第6章 ティツィアーノとオウィディウス
補論

著者等紹介

織田春樹[オダハルキ]
1950年、石川県生まれ。現在、石川県立美術館学芸主査。西洋美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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