ブリキの音符

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 31cm
  • 商品コード 9784861930638
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C8793

内容説明

霧のようにきえてしまいたいと思う時。萎れたキャベツのように悲しい時。でも、そこから逃げないで立っていると、誰かがきっと見ていてくれる。何もしてくれなくても、何も言ってくれなくても。

著者等紹介

片山令子[カタヤマレイコ]
1949年群馬県生まれ。ダンスを邦千谷、笠井叡に学ぶ

ささめやゆき[ササメヤユキ]
1943年東京生まれ。フランス、ニューヨークなど海外滞在を経て73年帰国。1985年ベルギー・ドメルフォフ国際版画コンクール銀賞。絵本に『ガドルフの百合』(宮沢賢治・文/偕成社/小学館絵画賞)『あしたうちにねこがくるの』(石津ちひろ・文/講談社/絵本にっぽん賞)等。挿絵の仕事で講談社出版文化賞さし絵賞受賞。小説や児童書の装画、挿絵等多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

71
散文詩と絵本のハーモニー。12篇の詩は、大切な人への手紙のようだったり、歌詞のようだったり、物語の断片のようだったりします。「呼吸のしかたを忘れないために、ときどき緑の中へやって来る。呼吸することはプレゼントを交換すること。わたしは緑の息を受け取り、緑はわたしの息を受け取ってくれる」で始まる『呼吸のしかた』の章が特に好きです。『誰かがきっと見ていてくれる』『ブランコ』『魔法の中で』も良かった。アートン新社の文藝絵本シリーズは初めて読んだけど、他にも読んでみたい本がいろいろありました。2014/11/08

野のこ

42
芸術性の高いいくつもの不思議な世界。詩のよう。美しい文章は理解じゃなくて感性を大切にして読みました。ささめやゆきさんの地に足のついた豊かな味わいの筆づかいも魅力的。両ページだけの物語はどれも素敵でした。「小鳥がおしえてくれたこと」はジョージ・ハリスンのヒアカムザサンが流れた。暗い道なのに鳥たちに委ねられて 天使から祝福のラッパのメロディ。このページが1番好きです。関係ないけど自分の披露宴の退場のときこの歌にしました♪2018/02/15

メタボン

10
☆☆★ 絵と詩の世界観があっていない感じがする。それで言葉が入ってこなかったのが残念。2015/06/14

二藍

9
見開きページにおはなし一篇、静かで丁寧な言葉で綴られた絵本。個人的には中でも『呼吸のしかた』が好き。「すると草や木は風の中に、まるで手紙のように緑の粒子をまぜて飛ばす。クロロフィル、そのエメラルドの粒子が、ぱちぱちぱちぱち点滅しながら喉や気管をゆっくり降りてきて、やがて肺にさわる。そして紅いルビーの粒子、ヘモグロビンに変換する。」……こんな風に、いつもよりずっと深く息を吸い吐きだせるような文章。生きていることがなにより素晴らしい魔法だって、遠い音楽のように教えてくれる本。2014/05/24

魚京童!

8
なんだろうなこれ。不思議。2020/06/28

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