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爺爺ライダー

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861930584
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「皆川さん、よしなさい。何のために走るんです」「理由なんかいらない。いままで私は、理由のあることしかやってこなかった。目的なしには指一本、動かさなかった」これは老いとの戦いだ。存在を否定するものとの戦いだ。死の香りとの戦いなのだ―皆川光一朗、71歳。未来を求めていま走り出す。

著者等紹介

薄井ゆうじ[ウスイユウジ]
1949年茨城県生まれ。イラストレーター、デザイン編集会社経営を経て、『残像少年』で第51回小説現代新人賞を受賞。『樹の上の草魚』で第15回吉川栄治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たくのみ

11
医療者の常駐するサービス付き高齢者住宅。自費で高額な保証料を取っていた「アルカディア奥多摩」が倒産。住んでいた老人たちは追い出されて、とった行動がバイクデモ。どうしてこんなことになったのか。高齢ライダーの光一朗と家出少女ジュンとの不思議なコンビの旅は、思いもしない真実を導き出す。気取らない奥深さと温かい視点がうれしい。ネタバレになるので、あまりかけないが、ジュン=純子、光一朗=光一の謎が解けた時、とても優しい気持ちになれた。薄井さんほかの作品も読んでみたい。2014/09/28

りーぶる

10
なんか不思議なお話。最後はハッピーエンドだけど、生々しかったり、ファンタジーだったり。なんだか不思議なままで読了。2014/03/09

ち~

7
とっても久しぶりの薄井ゆうじ作品!老人ホームの倒産、閉鎖により追い出された老人たちが、あても目的もなく、ひたすらバイク、マイクロバス、ユンボ、ブルドーザー、車椅子で走り続けます。途中で参加する老人、トラクターも増えて賑やかになっていくはずなのに、なぜか切なく、儚い雰囲気へと徐々に変化します。同時に進行する植物状態となった青年と女性のサイドストーリーとなんとなく交わるごとに、まさに薄井ゆうじの幻想的な世界になって行きました。ラストもよかったです!2013/07/22

kaori

3
複雑な不思議な話でびっくりでした(´-ω-`)2014/02/15

一笑

1
「爺爺ライダー」タイトルからして、爺爺と呼ばれる年代の人が元気を取り戻していく話だと思った。が、ちょっと違った。夢と現実が複雑に絡み合った難しいお話だった。よくわからないけれど、爺爺も引きこもりも、一歩を踏み出すことが大切だということかな? 但し、その一歩は途轍もなく大変な一歩だけれども。薄井ゆうじという人の本は初めてだったけれど、ほかの本もこんなに難しいのかな?2020/07/23

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