内容説明
パリニータ姫の黒髪は、それはそれは長く美しく誰もがうっとりしたものです。あうひとはみな、くちぐちにいいました。「なんてすてきな髪でしょう!」けれど、ある晩お城から抜け出したパリニータは、―。なに不自由なくくらすお姫さまがした決心とは…。インドの香り高いイラストレーションとやさしさの伝わるおだやかなテキストがしみじみと心を打つ絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅花
7
娘&息子「きっとおひめさまは森で動物たちと幸せに暮らしているんだよ」人がうらやむことでも、幸せとは限らない。お姫様は途中から消えて、気配だけになってしまうけど、子供たちはそこに「幸」を感じたみたい。インドのお話らしいけど、インドって面白いお話が多い。2014/08/06
こどもふみちゃん
6
美しい長い髪を人の為に使ったお姫様。3・4・5・6・7・8歳向け。2013/09/09
baアタマ
5
1998年インド。この長い黒髪のパリニータ姫はラプンツェルのように塔で王子を待ったりしません。私は、インドはかなり女性の地位が低いと思っていたので(夫に先立たれた女性を火に突き落とす風習があったと聞いことがある)新鮮でした。昔話か創作かは解りませんがパリニータ姫の澄んだ歌声が聞こえてくるような優しく美しいお話。訳の木坂涼さんのインド体験談も素敵。絵:ヴィンダナー・ビシュト<アートン社のアジア・アフリカ絵本シリーズ> 2016/08/30
いっちゃん
5
絵とお話がぴったり。あとがきにもあったけど、主人公が途中で姿を見せなくなるなんてあんまりない。でも、存在はしっかりあって、不思議な感じだった2013/12/17
みっちゃん
3
表紙の絵に惹かれて借りた。綺麗な色彩が溢れビジュアル的にも楽しめる。 最後に素敵な男性と結ばれると予想していたが、そんなに単純ではなかった。 さすがインド、奥が深い。2022/02/08