すべて内なるものは

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  • サイズ 46判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861828157
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

全米批評家協会賞
小説部門受賞作!
異郷に暮らしながら、故国を想いつづける人びとの、愛と喪失の物語。
四半世紀にわたり、アメリカ文学の中心で、ひとりの移民女性としてリリカルで静謐な物語をつむぐ、ハイチ系作家の最新作品集、その円熟の境地。

「記念日というのは、この本の地震についての話「贈り物」のアニカとトマスの物語からもわかるように、ときにつらいものです。
 悲しい記念日は、かつて存在した人や物の不在を大きく膨らませます。この本に収めた短編小説の多くは不在についてのものですが、愛についてのものでもあります。ロマンティックな愛、家族の愛、国への愛、そして他のタイプの厄介で複雑な愛などです。私はその物語の筋をここで明かしたくはありません。それはぜひ、どうぞ、みなさんご自身で見つけだしてください。
 ここにあるのは、八つの――願わくは読者の方々にとって魅力的な――短編小説です。
 私は今、みなさんを、いくつかの独自(ユニーク)な、愛に突き動かされた冒険(アドベンチャー)へと喜んでお迎えいたします。」――エドウィージ・ダンティカ「日本の読者への手紙」より

内容説明

異郷に暮らしながら、故国を想いつづける人びとの、愛と喪失の物語。四半世紀にわたり、アメリカ文学の中心で、ひとりの移民女性としてリリカルで静謐な物語をつむぐ、ハイチ系作家の最新作品集、その円熟の境地。全米批評家協会賞小説部門受賞作!

著者等紹介

ダンティカ,エドウィージ[ダンティカ,エドウィージ] [Danticat,Edwidge]
1969年ハイチ生まれ。12歳のときニューヨークへ移住、ブルックリンのハイチ系アメリカ人コミュニティに暮らす。バーナード女子大学卒業、ブラウン大学大学院修了。94年、修士論文として書いた小説『息吹、まなざし、記憶(Breath,Eyes,Memory)』でデビュー。98年、『骨狩りのとき(The Farming of Bones)』で米国図書賞受賞、2007年、『愛するものたちへ、別れのとき(Brother,I’m Dying)』で全米批評家協会賞(自伝部門)受賞、2020年、『すべて内なるものは(Everything Inside)』で全米批評家協会賞(小説部門)と最もすぐれた短編集に与えられるThe Story Prizeを受賞

佐川愛子[サガワアイコ]
1948年生まれ。元女子栄養大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

98
ハイチ出身作家の小説を読むのは初めて。描かれるのはハイチの島からアメリカへ渡った人たちやその島へ戻った人たちの人生。主に女性が語り手で、自身が内に抱える心情や彼女の家族や友人の傷ついた心に寄り添う姿が、きめ細やかで落ち着いた文章で綴られていた。背景には独裁者による過去、大地震、外部から虐げられ困窮する生活がある。人々には複雑な現実が残った。それでも物事を哀れむような単純化はせず、その人物の独自のドラマとして仕上げて気高さと強さが感じられた。著者がこれらの物語を愛に突き動かされた冒険と称しているのが印象的。2020/12/11

どんぐり

91
ハイチ系アメリカ人作家エドウィージ・ダンティカの内なるハイチが暴君やハリケーン、地震で溢れ出てくるような8篇。比較的小ぶりの作品が連なるが、この作家の書かずにはおれない魂の震えを感じる。小船でマイアミに漂着し不法入国した男の〈審査なくして〉は、この短編集の最もハイライトになる作品に挙げることができるだろう。これまでの本と同様に、ダンティカの「日本の読者への手紙」と訳者の長めの解説がある。2021/05/19

NAO

75
ハイチは世界初の黒人共和国だが、その輝かしい栄光とは裏腹に、むしろ、それゆえに、前途は多難かつ過酷だった。旧宗主国フランスに通商の対象として認めてもらうために多額の金が要ったし、当時まだ奴隷制を布いていたアメリカを含む列強諸国からの差別と経済的搾取を受け続け、内乱・政変の頻繁と経済の永続的な低迷とで、常に「西半球の最貧国」であり続けている。2020/09/02

ヘラジカ

70
感想を書くのが非常に難しい。この素晴らしさを言葉で表現できるほど、この作品群の良さは表面的なものでないからだろう。なんと非情で、なんと苦しい物語か。それでも作者自身が言うように間違いなく真実の"愛"を伝える物語でもある。どの短編も魂がこもっていて、読み終えた後ひと息つかないと次の作品へと読み進められないほどだった。世界文学を読み続ける理由が自分のなかで再確認され続ける読書。傑作。「ドーサ 外されたひとり」「昔は」「贈り物」「審査なくして」が特に響いた。今年のベスト候補。2020/06/15

たま

33
著者初読み。ハイチ出身の作家とあって厳しい現実描写を予期して読み始めた。もちろんそれも書かれてはいるが、基本はカリブ海諸島からNYやマイアミに移住し、故郷とのつながりも忘れない人々の-男女、親子、友情も含め-溢れ出る愛の物語。この愛情の豊かさがアフリカ系女性についてのステレオタイプに思え若干たじろぐ。読者を引っ張るサスペンス、視点人物に合わせて変化する叙述、心理の鮮やかさなど実に上手く「おしゃれ」と言いたくなるほど。ハイチ→悲惨というステレオタイプを越えて細やかな感情を造型する著者の力量が印象的である。2021/06/29

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