ピュアフル文庫
みじかい眠りにつく前に〈1〉真夜中に読みたい10の話―金原瑞人YAセレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784861765858
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

翻訳・書評活動で日本に「ヤングアダルト=YA」を根づかせた第一人者・金原瑞人が選んだ傑作9編に、作家・森絵都が日本文学の古典から選んだおすすめの名作1編をくわえた、YAアンソロジーの決定版。明日のあなたを今日とはちがう“somewhere(どこか)”へといざなってくれる、文庫未収録作品を中心に集めた珠玉の短編セレクション第一弾。巻末には「選者」二人の特別対談を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

64
完全に勘違いをしていた。この本は、夜眠りにつく前に読むと、ぐっすり眠ることができるお話なのだと思っていた。まったくもって大きな勘違いだ。ここにある物語は、深い眠りなど約束はしない。むしろ眠れなくなってしまうのではないだろうかとすら思ってしまう。脳が刺激され、興奮してしまい、覚醒してしまう類のお話ばかりなのだ。だから、タイトルが『みじかい眠りにつく前に』となっているのだろう。途中までまったく気づかず読んでいるのだから、我ながら鈍感だなと思ってしまう。これは大人が読む、大人のための短篇集ではないのだろうか…。2012/11/28

あつひめ

62
最近、日付をまたいで眼が冴えることがあるので、たまたま見つけたこのタイトルにすがってしまった。モヤモヤしてしまうものもあるけれど、名だたる作家さんたちが並んでいるのでこれはこれでお得感いっぱい(笑)真夜中…うーん。そうだな一人っきりで邪魔されずに読むと良い本としてはいいかも。眠りがやってくるかはわからないけど。2016/02/12

紅香@新刊購入まで積読消化あと5冊⭐︎

38
16歳、夏の恋の欠片。踊る洗たく虫。友人。その後の物語の行方を軽く残した金原さん9編+森絵都さんがセレクトした古典1編を合わせた10の短編集。。真夜中に少しづつ読んでみた。ラストシーンの端っこを掴んだまま眠るそんな日々の繰り返し。浅い眠りと終わらない夢ばかりをみた。どの物語も短い…だけど夏の日射しのように直線的で灼熱で。眠りの穴に落ちる前の無防備で冷えた身体にほてりと日焼けの跡をくっきり残した。もう夏が終わるというのに。。いしいしんじさんの『サラマンダー』、寺山修司さん『踊りたいけど踊れない』が特に好き。2014/08/30

ピロ麻呂

35
童話調のものから古典までバラエティに富んだアンソロジー☆江國香織、角田光代は抜群の安定感。特に素晴らしかったのは有島武郎「小さき者へ」 父が未来の大きくなった息子達に宛てた手紙…父と、死んだ母がどれだけ子供達を愛しているかを書き記したもの。めっちゃ感動しました(T_T)2016/02/11

小夜風

29
【所蔵】金原瑞人さんセレクションのヤングアダルトアンソロジー+森絵都さんセレクトの古典。他のアンソロでこの作家さん苦手だと思っていた作家さんの作品も、金原さんが選んだというだけで不思議なくらい良かったです。初読みの楡井亜木子さんのお話がすっごくキュートでドキドキしちゃいました。有島武郎の「小さき者へ」は多分十代の頃に読んだと思いますが、これ、親になってから読むとまた胸に迫りますね。ヤングアダルト世代に読ませたいと思った森さんに納得です。巻末の金原さんと森さんの対談も面白く読みました。2016/07/14

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