内容説明
現存する古書を元にデジタルの力を借りて当時の色合いを完全再現し21世紀に残すことを目的としたシリーズ。昭和40年代後半の「ちびっこ広告」たちを収録する。この時代の児童向け雑誌広告の特徴は読者層の拡充にともない商品の多様化・高額化が進みもはや“こども向け”と一括りにはできない大人顔負けの広告が頻出。また人気キャラクターに加えてアイドルたちの起用が増加。夢や憧れに加えて性への関心や公害問題科学万能思想への懐疑オイルショック以降台頭してきた世界終末への不安感…。当時の多感な少年少女たちの好奇心をも浮き彫りにさせる貴重な資料集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
11
1巻に引き続き、昭和40年代後半(1965-1970)の少年少女向け広告集。やはりデジタル・リマスターされた画像は綺麗で、とても50年前の広告とは思えない。仮面ライダーカードのついてくるカルビースナック仮面ライダー、リカちゃんの幻のお姉さんリエちゃん、任天堂が販売するカード占いセット等などツッコミを入れながら読むと楽しいこと請け合い。「アポロ13号は危機一髪だったね。宇宙にはナゾがいっぱいなのだ」という煽り文句のジュニア版世界のSFなども見過ごせない。2018/08/20
MOKIZAN
7
昭和40年代後半(1974年まで)を掲載対象としています。当時の『ちびっこ』も今や50歳!(くらい)。第1章のEXPO70(行けなかった)で波に乗れなくても、以後はひたすら広告のオンパレード。補助説明、コメントは一切無いので、出て来た広告に記憶があれば、一人で勝手に懐かしがり続けるだけ。なんですがイカンセン、当のタレントさん達の名前が出て来ないことしばしば。掲載アイドルでは(天地)真理ちゃんが多いかと思っていたが、載っている分ではアグネス(チャン)が多かった。由美かおるさんは怖かったです。2015/06/19
わ!
1
ついに、あの昭和ちびっこ広告手帳の続編が文庫化された!私としては、この続編の方が、ガッツリストライクゾーンである。田宮模型の広告や、変身サイボーグ。ミクロマンに、仮面ライダーの変身ベルト。ゲイラ・カイトにマブチモーター。どれも、おそろしく懐かしいモノばかりである。特に目を引いたのが、あの時代の自転車の広告群である。今では、そんな子供用(?)自転車は見かけないが、あの時代の自転車には、なぜかウインカーが付いていたり、ほとんど無意味な補助ランプが付いていたりした。懐かしい!2009/12/09
カニック
1
自分が10代の頃の広告集なのでノスタルジックな気分になりました。初めて見るものでも懐かしさを覚えるのは不思議。2014/03/20
mustang
1
素晴らしい力作。懐かしくてたまらない。2011/09/18