Ｂｅｒｅｔ ｓｃｉｅｎｃｅ 星が「死ぬ」とはどういうことか―よくわかる超新星爆発

田中 雅臣【著】

ベレ出版（2015/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 202p／高さ 19cm
• 商品コード 9784860644420
• NDC分類 443.5
• Cコード C0044

出版社内容情報

超新星爆発という大規模な爆発を起こす星があります。なぜこのような爆発が起こるのでしょうか。超新星爆発入門書の決定版！

夜空の星はいつも変わらず輝いているように見えますが、星のなかには一生を終えるときに大規模な爆発を起こし、非常に明るく輝くものがあります。これを超新星爆発といいます。なぜこのような爆発が起こるのでしょうか。そのとき、星の中では何が起こっているのでしょうか。古くから観測されてきた超新星爆発は、いまもなお私たちに多くの難問を突きつけています。本書は基礎から最先端のテーマまで丁寧に解説。超新星爆発入門書の決定版！

【著者紹介】
1983年、愛知県生まれ。国立天文台 理論研究部 助教。東京大学理学系研究科博士課程修了。博士（理学）。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 特任研究員などを経て現職。超新星爆発をはじめとする宇宙の突発的な現象を専門に研究している。著書に『元素はいかにつくられたか』（共著、岩波書店）がある。

内容説明

星の寿命が尽きるとき、星の中では何が起こっているのか。古くからその記録が残る超新星爆発は、いまもなお私たちに多くの難問を突きつけている。そんな超新星爆発について、基礎から最先端のテーマまでわかりやすく解説。

目次

第１部　超新星爆発の存在が明らかになるまで（星は爆発している；歴史に残る超新星爆発；「超新星」の登場）
第２部　超新星爆発のメカニズムに迫る（星の一生；星はなぜ爆発するのか（１）―重い星の場合
超新星はなぜ輝くのか
星はなぜ爆発するのか（２）―軽い星の場合
元素の起源と超新星爆発）
第３部　超新星爆発研究の最前線（宇宙最大の爆発―ガンマ線バースト；金をつくる「超速新星」？；超新星爆発研究のこれから）

著者等紹介

田中雅臣［タナカマサオミ］
１９８３年、愛知県生まれ。国立天文台理論研究部助教。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程修了。博士（理学）。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構特任研究員などを経て現職。超新星爆発をはじめとする宇宙の突発天体を研究している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[へくとぱすかる]

超新星研究の最前線。私たちの銀河系では数百年に一度だが、多数の銀河の観測で、実に年間５００個ものデータが得られる。そりゃ知見も進歩するはずだ。ガンマ線バーストのすぐあとに、超新星爆発の観測があるという一致は見事。その一方、重力で崩壊する形の超新星については、まだ完全な理論ができていないというから驚く。ベテルギウスが超新星になる日は果たして来るか？

2018/02/07

[たびねこ]

「超新星爆発」の入門的書。この手のものとしては相当わかりやすい。書き手の苦労が伝わってくるが、この分野を齧ったことのある読者には物足りないかも。とはいえ、地球の２０００億倍の重力のある中性子星同士が合体すると金が産み出される話（仮説）など、ことごとく浮世離れしていて爽快。

2015/08/18

[toshi]

最終章には、まだ定説になっていない最新の学説が載っていて非常に興味深く読めた。 全体としては、中学で習うような基礎的な事柄から記述されているが、そのあたりは省いてその分、用語の解説などを詳しくしてくれたらもっと分かり易くなったと思う。

2015/09/07

[yuki]

超新星爆発について、その発見や観測の歴史、どうやって研究を進めてきたか、どのような仕組みで爆発が起きると考えられているか、といった基本的なあれこれを解説してくれている。いつものことながら天文学の本を読むと、遥か遠くからやってきた光だけを頼りに、よくこれだけ色々なことが分かるものだと感心してしまう。自分たちの体を作っている元素も元を辿れば超新星爆発で作られたとは、上手く想像することもできないくらい不思議に思える。 まだシミュレーションでは上手く超新星爆発が起こせていないというのは意外だった。

2015/09/25

[こまち]

γ線バースト懐かしい。

2015/08/08