内容説明
一般にヴードゥーは怪しげな呪いやゾンビの宗教だと思われている。しかし実際は黒人世界の民間伝承や習俗の総体に他ならない。黒人文化の精神的基盤は失われたアフリカの伝統、つまりヴードゥーに根ざしているのだ。黒人世界とアフリカ大衆文化のルーツ、ヴードゥー信仰のすべて。
目次
習わしとしてのヴードゥー信仰
第１部 ヴードゥーの国々（ハイチ；ニューオリンズ；ジャマイカ；キューバ；ブラジル、中南米諸国；歴史の中のヴードゥー）
第２部 ヴードゥーの世界（マンボ・ジャンボ；文化への貢献；コスモロジー；ヴードゥーの現在）
著者等紹介
檀原照和［ダンバラテルカズ］
東京都生まれ。横浜市在住。法政大学法学部政治学科卒業。乳幼時、カトリック教会で幼児洗礼を受ける。洗礼名はマリア・コルベ。長じてコンテンポラリー・ダンスや舞踏など前衛舞台芸術の世界に入る。ウェブサイト“ｖｏｏｄｏｏ ｓｔｕｄｙ”主催（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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unknown
3
過度に血生臭いという先入観を持たれがちなヴードゥーのアレコレが丁寧に解説されていて、厚さに見合う刺激的な内容だった。「アナタと同じ名前の神様がヴードゥーにいる」という一言で本一冊書き上げた著者の壇原氏には頭が下がる。2014/01/28
ybhkr
1
情報量がすごい。ハイチアート展でブードゥの写真と映像を見て興味を持ち読んでみました。写真でも映像でも恍惚と楽しげに浸かっていた泥の河がガンジス川の何倍も不衛生でちょっとやそっとでは取れないほどの悪臭を放っていたことにまず驚いた。写真や映像だけではわからない事実。ヴードゥとは関係ないけど奴隷解放を謳った南北戦争は正義のようだったけど裕福なクレオールにとっては大変な悲劇。奴隷が黒人になったのは黒人同士の争いから負けた方を売りつけたことから始まった。ジャマイカの男尊女卑。とにかく追いつくので精一杯でした。2017/12/07
明智紫苑
0
この本、以前住んでいた街の図書館にあったのだが、いつの間にか消えていた。かなりの希少本らしいので、どこぞやの不届き者が着服したのだろうな…。本の内容はアフリカ系文化の豊かさを知る上で貴重。2013/12/07
