内容説明
「ネット依存」「ひきこもり」「ニート」…。インターネットや携帯電話の急速な普及が社会を変化させていく中、子どもや若者たちの間で何が起こっているのか。現代に生きる“ネット依存”の若者たちのリアルに、教育カウンセリングの現場から豊富な実例を挙げて迫る。
目次
第1章 インターネットと子どもや若者の心理(ネットゲーム(オンラインゲーム)の魅力、人類史上最高のゲーム
ひきつけられる心理(仮想と現実の狭間で)
ネット依存の子どもや若者から見ると ほか)
第2章 メディア・リテラシーの問題(メディア・リテラシーとは;メディア・リテラシーを家族や学校でどう育てるか;意識化の大切さ ほか)
第3章 インターネットの時代をどう生きるか(仮想世界と現実世界の境界線は?;テレビっ子とITっ子の違い;自主規制や自己制限できるとはどういうことか? ほか)
著者等紹介
牟田武生[ムタタケオ]
1947年生まれ。72年に民間教育施設「教育研究所」を設立。「子どもの側に立つ創造的な教育実践家」特に不登校の子どもの援助活動と若者の就労支援活動を行う。元NHKラジオ「こども教育電話相談」担当、文部省「不登校生徒追跡調査」研究員、現在教育研究所所長、不登校問題研究会幹事、富山県宇奈月若者自立塾主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鵜殿篤
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単にネット社会を否定するのではなく、まずは現実を受け容れた上で、これからどう対処していくかを具体的に考えていく姿勢には、好感を持つ。 まあ、処方箋である「リアルで充実することを促進する」のは、その通りではあるが、それが難しいから現状がこうなっているわけでもある。10年以上前の本ではあるが、現状はますます渾沌としつつあるように思える(パソコンに加えてスマホによるソシャゲが一般化したことによって)。 とはいえ、やはり具体的にできることは「リアルで充実することを促進する」こと以外にはない気もするのであった。2019/09/09