読むのが恐い!―帰ってきた書評漫才 激闘編

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860520748
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

内容説明

書評界の両雄、大激突!“マイペースのご意見番”北上次郎VS“最恐の理論派”大森望。世代も嗜好も異なるふたりが火花を散らす!本当に恐い!爆笑辛口批評全136冊!読むべき本はなにか達人ふたりが探します。

目次

第15回(ブック・オブ・ザ・イヤー2004)―恩田陸しか書けない!「ただ歩くだけ」の物語
第16回(2005年春)―橋本治の熟練技が光る短編集
第17回(2005年夏)―春樹キャラが龍の世界で大活躍?
第18回(2005年秋)―中高年必読!のしみじみノンフィクション
第20回(2006年春)―驚異の新人現る!現役医師が描く医学ミステリ
第21回(2006年夏)―ポケミス最大の話題作。主流文学系の警察小説
第19回(ブック・オブ・ザ・イヤー2005)―まさかの展開、梨木香歩のぬか床SF
第22回(2006年秋)―読めばわかる。書店の仕事は楽じゃない
第23回(ブック・オブ・ザ・イヤー2006)―北上次郎が愛をこめて指南する「オレの新宿鮫」
第24回(2007年春)―迫力の女三代記で激動の昭和を読む〔ほか〕

著者等紹介

北上次郎[キタガミジロウ]
1946年東京生まれ。文芸評論家。1976年に椎名誠氏らと「本の雑誌」を創刊、2001年より同誌顧問。『冒険小説論』(早川書房)で日本推理作家協会賞受賞

大森望[オオモリノゾミ]
1961年高知県生まれ。翻訳家・書評家。SFを中心に純文学からサブカルまで幅広くカバーする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

79
季刊誌に連載されていた書評家対談本の第二弾。2008年発行で、2004年から2007年の話題作などの寸評と二人のオールタイム・ベスト。ベクトルの違う二人の書評家の意見の相違や掛け合いなどが面白い。大森が詳しくない北上へのレクチャーとして、同趣旨の先行作品やフォロアー作品などの小説史から視点を説明していて、読者にも親切。実にためになった良いシリーズだ。シリーズ全部おすすめ。2018/11/03

阿部義彦

21
傑作、読書家必読おもろ過ぎ!本読みのプロのお二人(北上次郎=本の雑誌の発起人目黒考二かたやSF読みのプロ大森望)の書評漫談。が編集部、お二方のイチオシの小説を読んだ上で感想やいちゃもんをつけて喧々諤々の論議を致します。とくに北上さんの気に食わない本にたいする投げやりな態度(ふーん大森くんはこんなのが良いんだー)は特筆もの。北方さんのベストは朝田哲也の「ドサ健ばくち地獄」大森さんは「百年の孤独」どっちも読んでますがまあ物語派vs虚構派かな。でもここまで真剣に語れるお二人には脱帽です!笑えますよ読んでみそ。2015/10/28

スノーマン

17
大森さんの後書きの中で、『私の中の小さい北上次郎』と書いてあるが、なんか、わかる〜!と思った。私も北上次郎寄りでSFやファンタジーは得意ではないけど、本当の面白い本というものは、そういうジャンルさえ飛び越えてやってくる。気が合ってたり対立したり、すっかり内容を忘れてたりと、本の紹介がメインだけども、二人の掛け合いが笑え、そして北上次郎不在にまたハッと気付き、泣ける。。2023/02/18

ビスケ

9
本の好みが概ね合わない評論家&書評家コンビが、互いに推薦した本を読み、あーだこーだと対談。辛口トーク好きなので読んでいるだけでウキウキ。のっけの『ダ・ヴィンチ・コード』からして、「小説としては評価できない」だもん。ボケキャラの北上氏とツッコミの大森氏の丁々発止のやりとりが楽しい。大森氏があとがきでも書いていたが、「小説の読み方は人によって全然違う」と再認識した。この手の本を読むとまた読みたい本が増えてしまうなあ。2012/12/05

山田太郎

8
SF読みたくなります2008/06/14

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