著者等紹介
松尾スズキ[マツオスズキ]
1962年福岡県生まれ。大人計画の主宰の演出家、俳優。88年に設立した大人計画は、あらゆるタブーや不条理をつき抜けた笑いと過剰な物語性が支持され、日本有数の人気劇団に。2000年には奥菜恵/南果歩主演のミュージカル『キレイ』を上演、各方面から絶賛を浴びる。今年10月9日から舞台『業者』も、瞬く間に全公演チケット完売。なお、現在8本の雑誌連載を持ち、作家/コラムニスト/エッセイストとしても注目が集まっている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜もち 太郎
15
う~ん、文章として後世に残るのだからもう少ししっかり書いた方がよいと感じてしまった。著名人と同姓同名の人間が、ある程度イメージ通りに動くわけなんだが、これも何とも言えず・・・。「大人計画」という劇団の主宰兼演出家の作品。のちに出る作品には良いものもあるんだけれどなぁ。初めての小説ということで、手探りだったのかもしれないな。2022/01/03
ふう
13
有名人を勝手に?使ってかなりヤバめに遊んじゃってて、あぁ松尾スズキだなーって感じの短編集。今読むとネタ元がなんだかよくわからないのも多いけどどの話もかなり楽しんで読了。大人計画好きになら絶対おすすめできる(逆にあの世界観ダメならまずダメ)。てかこれらに関しての承諾とか了解はちゃんと取ってるんだよね?(笑)。個人的には松尾にとっとと芥川賞取らせたいんだけどどうなんだろ。もう無理なのかなあ(それは何を根拠に)。2022/12/25
みや
5
実在の芸能人の名前を使用して、そのキャラクターからくるイメージを活かしつつ、荒唐無稽なストーリーに仕立てたフィクション13話。着想の豊かさとユニークさに舌を巻く。世界に対するシニカルで醒めた独自の視点がうかがわれる。突き抜け方がぶっ飛んでいる『上祐の夏』・『モニと私』、孝太郎のキャラ炸裂の感動作『総理の息子と呼ばないで』がよかった。松尾氏本人と兄の話で泣かせてサゲるのも構成としてよい。田代まさしの巻は、著者の躁うつ病重症化のためか未完なのが惜しい。2020/07/04
under
3
とにかくネタ元が古い。正直わからない点が多すぎる上に展開も何が何だか、という話ばかりだった。ただ一篇が短いためサクッと読み切ることができた。上祐史浩の話が良かった。2021/12/08
ma-san
3
くだらなさ過ぎて最高。選ばれた芸能人の意味とか考えずに脳みそ一ミリも動かさずに読むのがええんでしょう。芸能ニュースやワイドショーが好きなら読んで損ないです。2016/09/19