内容説明
かつて反マイケルの偏向報道をしてきた有名ジャーナリストが徹底取材を重ねて辿り着いた驚くべき結論とは…?マイケル・ジャクソン裁判の実態と、歪曲されたメディア報道について、真実を伝える。史上最大のポップスター裁判の実態に迫る話題のベストセラー。
目次
審判の日
裁判の背景
陪審員選出~冒頭陳述
冒頭陳述~バシールのドキュメンタリー
バシールの証言~カイトの証言
ラファティの証言/ネバーランドの内側
ダブリン・アルビーゾの証言とアルビーゾ家のインタビュー・テープ
スター・アルビーゾの証言
アルビーゾ家の反論ビデオ
ギャビン・アルビーゾの証言〔ほか〕
著者等紹介
押野素子[オシノモトコ]
東京都出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。レコード会社勤務を経て、ハワード大学ジャーナリズム学部卒業。著作権エージェント勤務後、フリーランスに。通訳/翻訳業務、インタビュー記事執筆の他、音楽誌『bmr』ではスラングに関するコラムも連載。東京/ワシントンDC在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TCD NOK
9
マイケル・ジャクソンに嫉妬するメディア、莫大な資産にたかる家族、刑務所に入れようとする陪審員。なぜ一人の人間をここまで憎むのか分からない。特に陪審員のスネドン(名前の響きからして善人じゃない)が執拗にマイケルを悪人に仕立てようとするのに狂気を感じた。アメリカの根底にある人種差別かも知れない。それと、マイケルのエキセントリックな行動ばかり報道し、慈善事業や本業の音楽に対する情熱などを伝えないメディアもおかしい。世界を良い方向に持っていける力があったのに、こんなことで足踏みさせられていたのが悔やまれる。2019/12/10
ポッチ
9
反MJ報道をしてきたジャーナリストによる裁判記録。判決後、自身を含むメディアの偏向報道に気づいて筆を取っただけあり、客観的な記録の合間に著者の主観が垣間見られる。とはいえ、それを差し引いても、本書の法廷証言を読めばMJは「黒ではない故の白(灰色)」ではなく「白だから白」だと信じられるだろう。メゼロウ弁護士の手腕にも驚かされるが、あまりにも人を信じやすく騙されやすいMJにも驚いた。裏切られ、傷つけられ続けたスター。自分はあなたを無実だと信じた。もはや誰にも傷つけられることはない、どうぞ安らかに眠ってください2009/06/29
ネギっ子gen
7
裁判記録に基づき綴られたが、マイケル側に立った本ゆえ、当時は出版してくれる出版社が見つからず、自費出版に。マイケルの弁護を担当したトーマス・メゼロウ弁護士も「メディアはマイケルが有罪になることを望んでいた。有罪になり刑務所に入りでもすれば、世界的に有名なスターの栄光と堕落ということで映画・TV・書籍などのあらゆる媒体でネタにでき、そうなれば何十億ドルにもなる莫大な収益が見込めたからだ」という内容の序文を寄せている。トランプが大統領になれたのは、選挙民のメディアへの不信が底流にある、と改めて思った次第だ。 2019/10/06
澤水月
6
とにかく逮捕に至った際の原告一家の怪しさがタマらん。当時のローマ法王危篤が、MJ有利に動きだした裁判からメディアが遠ざかった一因であること、セレブ貸し切り飛行機の中でMJが食べていたのが朝昼晩ケンタの胸肉のみ!(まれに胸肉以外…ただしケンタのチキン!!)だった等の記述に胸塞がった。反MJだったジャーナリストが自身の偏向報道を反省、まとめた本だけになるべく客観的であろうとする姿勢は好感(少しメゼロウ主任弁護人賛美が強い)2009/08/06
みち
5
マイケルが無罪判決受けて本当に嬉しい。 当時から今まで、ずっと誤解をしていたことに気がついて良かった。 彼は、ただ優しくて寂しがり。脇が甘すぎ、人を信用し過ぎた。 彼の側にいれば、自分もアルビーゾ家の面々になっていたかも知れない。お金の誘惑にまけて。お金の怖さを知らされる。 最初の訴訟で和解金を払ってしまったのは、痛恨のミス。 メゼロウ弁護士に会えた事が幸運。弟ランディの愛に救われた。 今、マイケルの本心を聞きたい。 生きていて欲しかった。 2021/06/26