猪変

個数:
  • ポイントキャンペーン

猪変

  • 中国新聞社
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 本の雑誌社(2015/02発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 32pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月28日 19時42分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860112660
  • NDC分類 615.86
  • Cコード C0095

出版社内容情報

イノシシは、そこにいる。


山を降り里へ、海を泳いで島へ、人を恐れず街へ──

収穫前夜の田畑にイノシシが迫る! 人獣接近した暮らしのなかでどうすればいいのか?

瀬戸内海、中国山地からポーランド、フランスまで、共生の道を探るルポルタージュ。

■四六判並製 ■248ページ(カラー8ページ)

【目次】

はじめに  3

第一章 島で
島を越える 海を渡る 18
増え過ぎ越境「疫病神め」 18/風評で油断、対策後手に 20/禁断の実 22/仕置き人、百五十頭を半年で捕獲 24/計算違い 26/泥縄のツケ 29/たい肥・食肉、利用模索 31/恋の波路か窮余の策か 33/歴史的経緯 35/「殺生、嫌ですよ」島の心構え 37
データで見る中国地方のイノシシ事情 39
イノシシ対策費七億六千四百八十九万円 中国地方の自治体アンケート 43
コラム◉「山里荒れ、里に下る」 41/「肉の解体・販売 島根県美都に施設」 49

第二章 山里で
山里の獣道 52
人影薄れ「わがもの顔」 52/実り横取り 耕作放棄も 54/中国地方 十年で狩猟免許取得二・五倍に 56/禁猟の楽園 58/一頭十万円 盆地の町、猟果上がらず 60
果てなき模索 63
移住先の田畑で影再び 63/主客転倒 集落防衛「人がおりに」 65/牛を放牧 獣害消えた 67/根絶やしはかり多額の予算 69
行政の試み 保護と管理、調和探る 74
調査研究の拠点設置 島根県 74/捕獲増えても減らぬ害 76/被害額算定基準なし データに基づく検証必要 77/「踏み荒らし」面積のデジカメ測定法研究 78
コラム◉「自衛手段は"わな"が有効」 56/「集落ぐるり"万里の長城"」 71

第三章 欧州事情
狩猟の伝統と生態系 82
ハイシート猟 「国民の財産」待ち伏せ 82/敵役は人間 84/捕食者 保護獣に 86/「知恵比べ」根強い人気 89
獣害対策 フランスの場合 92
森に餌まき「封じ込め」 92/猟ビジネス 地域ほくほく 94
『イノシシ博士』奮闘中 中国地方で研究重ねる五人 101
コラム◉「野生を支配、気骨の狩人 農家への獣害補償も負担」 90

第四章 合縁奇縁
歴史にみるイノシシとの共存 110
牙も毛も余さず工芸品に 110/人と獣の歴史刻む傷 112/嘆き節 畏敬の心にじむ万葉歌 114
中国地方・地元に残るイノシシ伝 118
恩獣 「神仏の使い」 118/薬食い 肉食禁忌の例外 120/猪の字、名字や地名 親しみ刻む 122/忘れまい、命奪う重み 中国地方で供養の動き 124/神事に息づく共存の気風 125
コラム◉「多才で繊細 知力も自慢」 130

第五章 食らう
げなげな話 138
夏肉も逸品に 138/法の網 商品化に「待った」 140/北海道・エゾシカ協会に学ぶ ハンター育成や流通ルート開拓 142/エゾシカを食卓へ❶ 「害獣も資源」─協会発足 146/エゾジカを食卓へ❷ 黒字転換へ運営試練 149
猪肉を商品に 資源化への取り組み 151
特産狙い、珍味ラーメン 151/地域発 天然の味、全国に宅配 153/「厄介者」から名産に 155
ぼたん鍋の"主役" 158
追跡 猟師が直接、問屋や店へ 158/猪肉 食の安全管理 163
コラム◉「害獣一転、煮てよし、揚げてよし 中国地方で調理の試み」 166

第六章 人こそ天敵
街なかに馴染んでいく獣 172
野性奪う餌付けの罪 172/イノシシの街 素知らぬ顔、奇妙な「共存」 174/あの手この手 脱・獣害へ 182/しっぺ返し 里山乱す都市の食欲 184/農家支援に獣害ハイク 186
つづく試行錯誤 対策を担う決意 189
用心棒 放牧牛 189/剣が峰 農と集落守る自衛心 195
コラム◉「害獣対策、オオカミ浮上」 191
イノシシトリビア 199

終 章 「猪変」その後
獣害の世紀をむかえて 211
イノシシ「半減」作戦 212/伴走者たち 215/「現場」というやすり 219/災いを転じて 221/まず「守り」から 225/いまだに謎だらけ 229/人づくりが鍵 232

おわりに 237

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sakie

15
海を泳ぐ姿や野を駆ける姿を見ると、その生命力に畏敬の念さえ覚える。しかし里山近くや島の住人にとっては、集落を消しかねない脅威なのだ。猪の餌は冬にドングリ、春にタケノコ。その間を埋めるのが島特産の柑橘類と聞いて瀬戸内海に猪が増えた理由が腑に落ちた。1990年代に柑橘類の輸入が自由化された辺りから島の猪は増えたのだ。それから30年。山に入る人は更に減り、猪は街にも現れ、被害は拡大している。正直、国民が減ると確定した日本で、人間の力だけで対応するのは限界じゃないか。放棄された田畑に牛を放牧するアイデアは好いね。2019/12/24

ふぇるけん

15
私の住んでいる地域でも猪は問題になっているので、興味深く読んだ。猪による被害には、日本の植林政策や森林開発などが大きく影響しており、単純に解決できる問題ではない。獣害の予防と捕獲はイコールではないなど、なるほどと思えるところも多かった。猪肉を食用にするためにも食肉処理の認可などが必要だったりするが、それを乗り越えて名物にしている地域もあるとか。我が街でも猪肉を食べさせてくれるお店が登場するだろうか。。。2015/05/21

くさてる

13
山を降り里へ。海を泳いで島へ。人を恐れず町へ。農地を荒らす猪の問題に迫ったノンフィクションです。10年前の新聞取材が元になっているそうですが、事態はさらに深刻になっているのは明らか。自分の住んでいる地域でも、住宅地に猪が出現したという記事を読むことがあっただけに興味深く読みました。農家のひとの嘆きは胸に迫りましたが、単なる害獣としてだけでなく、人間の文化に関わってきた存在としての猪にも触れ、海外の事情や共存の可能性にまで広げている視点が面白かったです。2015/05/24

Танечка (たーにゃ)

9
中国地方のイノシシ事情を、様々な人へのインタビューによって浮彫にしている手法がとても面白い。これだけいろいろな立場の人から話を聞き出せるのは、新聞社ならではじゃないだろうか?2020/10/11

とらじゃ

7
この本の中で「猪はいない」と明言されている町でも、今は猪が走り回っている。単に捕獲すれば被害がなくなるわけでもない。獸害と真剣に向き合っていかなくてはならない時代なのだろう。2015/07/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9309436
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。