感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
67
装丁というと、表紙にばかり目が行ってしまう。お気に入りの装丁家さんが居ても、お気に入りのフォントがあると言う人はきっと少ない。でも、本好きならきっと感じた事があるだろう。教科書とそれ以外の本のフォントの違い。その小さな違和感に気付いたのは、一体いつだろう。そして出版社ごとに文庫ごとに、何かが違う。新潮社や文芸春秋社の漢字ひらがなのメリハリの利いた文字、講談社のまるくて上下にぎゅぎゅっとつまった文字、集英社の少し細みの文字、角川書店の多様なバリエーション。この本のフォントは何?そして読メのフォントは何だろう2014/04/07
kinkin
36
とても面白かった。図書館返却期限なのでじっくり読むことが出来なかったので再読しよう。あとがきには、書体の用と美から生まれる味わいを伝えたいと書いてある。確かにそうだと思う。文字がお化粧をすると様々な雰囲気を出す、文字のメイクだと感じた。2014/12/07
かっぱ
33
【図書館】文字を見ておいしそうと思える感覚は独特だなぁ、と思いながら、ページを繰っているうちに、なんとなくその気持ちがわかるような気がしてくる。「ナカフリー」と「ゴナ」が同じデザイナーの書体だったなんて意外、と言われて「肉の文字」まで戻って、ああ、ほんとうにこれを同じ人が作ったとは思えん、と共感できるまでになってくる。また、どんな書体で、どんな文章が書かれるかによっても、読んだ時の印象が随分と異なるもの。文字(写植)の世界。おもしろくて深みのある世界です。2014/06/01
sora
24
本は文章や挿絵、よくいって、表装や装丁を楽しむことはあっても、字体が醸し出る雰囲気を楽しむなんて、思わなかった。それだけに、すごく新鮮な本です。 気に入ったのは、楳図かずおの漂流教室に使われた淡古印」。 幽霊やおばけを連想するってほんと、その通り!!2013/12/16
*+:。.もも.。:+*
13
ページを開いてみて取っ付きにくいなぁと感じることがある。なんだか生理的にイヤとか、それって活字の字体が原因だったりすることも多々。この作者のように○○明朝とか○○ゴシックとか専門的なことはわからないけどうーんなるほどと納得させられた。文書作成してるときにたくさんの書体の中から選ぶのに「こんなにたくさんの中から選ぶなんて無理!」と作者と同じように悩んだことがあったが愛のある、ユニークで、豊かな書体をみつけることが大事だったんだね。2014/04/27