出版社内容情報
15年の年月を越えて、伝説の名著がよみがえりました! 思想家=鈴木邦男の代表作でありながら、長らく品切れ状態になっていた本書を 復刻再販しましたところ、各方面から喜びの声が殺到!少部数のため、お早めにご注文を! Part.2、Part.3と並べてご購入下さい!
内容説明
歌を忘れたカナリヤたちへ…、革命を戯画化できるが、戯画によって革命はできない!!10年の年月を超えて伝説の名著、甦る!!
目次
冗談やヒヤカシではない、新左翼には本当に頑張ってもらいたい!
新左翼戦線“異常”あり
スパイ大作戦・昔と今
誰もが知りたい資金源
写真週刊誌を舞台にした非公然、ゲリラ活動
財テクの中核・土地ころがしの革マル
第二ラウンドは子供の教育戦争だ
革命家の整理術
ゲリラ戦争の時代が来た!
「よど号」ハイジャック事件と三島事件
現代の“魔女狩り”と赤軍派
日本赤軍と若王子誘拐事件
世界の脅威・北朝鮮と日本の過激派
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
7
三浦瑠麗と鈴木は世の渡り方がよく似ている。三浦は本分の国際政治学上の識見ではなく科をつくることにより地歩を固めた。鈴木もまた本領たる右翼としての識見ではなく新左翼という人の褌で相撲を取る持ち芸により物書きとしての地盤を築いた。右翼単体には思想上の魅力は全くない。「少なくとも右翼も言論の場を求め、言論で勝負しようとしているのだ」という寝言は鈴木の頭にしか通用しない。板坂剛も「新右翼というのは新左翼のマネをしたくて仕方がなかった連中なのだろう」というように、客観的には新右翼というのは新左翼の小判鮫でしかない。2021/12/08
半木 糺
4
一見、運動に敗北してみじめな闘争を続けている新左翼を嘲笑するかのような文体と読み取れるが、これは鈴木なりの新左翼ーあるいは、あらゆる思想団体に対するエールなのであろう。かつての敵であった新左翼の退潮を「政治活動全般の衰え」と解して批評していく鈴木のスタンスはこの本から始まっている。その意味では、鈴木邦男という或る意味では奇妙な言論人の本質を探れる一書でもある。 2012/07/01
hiratax
0
(2005)こういう世界に興味を持つきっかけが立花隆の「中核vs革マル」という人間が多いが私の場合は鈴木邦男の「がんばれ!!新左翼」シリーズだった。ハードカバーかつ軽量紙なので、持ち運びやすい分厚い「文字」の本として重宝した。2005/02/15