内容説明
私たちは、アイヌの歴史をどれだけ知っているだろうか?コシャマイン、シャクシャインの蜂起に象徴されるように、アイヌの歴史は、“和人”の征服に対する抵抗の歴史であった。本書は、その歴史と差別問題をやさしく解説、アイヌ文化振興法の問題点も明らかにして、良き隣人=シサムへの道を考える。最高裁に上訴中のアイヌ共有財産裁判も加え全面増補改訂。
目次
アイヌってどんな人たちですか?
アイヌが縄文人の子孫なんですか?
アイヌは少数民族ですか、先住民族ですか?
アイヌはいつごろ、どこに先住したのですか?
アイヌが日本史に登場するのはいつからですか?
「蝦夷征伐」って何ですか?
エミシはどんな抵抗を繰り広げたのですか?
コシャマインって誰ですか?
シャクシャインの蜂起って何ですか?
アイヌ勘定って何ですか?〔ほか〕
著者等紹介
小笠原信之[オガサワラノブユキ]
新聞記者を経てフリージャーナリスト。1947年、東京都生まれ。北海道大学法学部卒業。医療・生命、環境、原子力、労働、アイヌ差別などの問題に関心をもち、著述活動を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もてぃ
6
ゴールデンカムイの最終話を受けて「これは…アイヌの歴史をちゃんと学ばないとまずいのでは?!」と思いとりあえず図書館で借りて読んだ一冊。縄文時代あたりのアイヌの起源〜アイヌ文化振興法の成立まで時系列でトピックがまとまっていて読みやすかった。特に江戸時代の松前藩による支配が始まったあたりからは現代のアイヌ差別との関わりが密接なので、ゴールデンカムイを読んで実際のアイヌの歴史に関心を持った人はこのあたりから読んでみるのも良いかもしれない。2022/06/09
Jinjin
1
民族問題を自分のこととして考えることができる良書。自分たちが知らぬまに差別をしている事実をつきつけられた。問題はこの感覚を生徒にどう伝えるかが勝負。2017/05/30
Beth
0
これを見ていると、少数派はいつの時代もいいように利用されてしまっている。憲法は誰のためにあるのか、考えさせられるものだった。2014/12/30
-
- 和書
- 愛しい女 〈上〉