内容説明
4月、広告デザイナーの滝水浩一は、熊本と宮崎の県境にある、白鳥山に登った。山頂近くで、突然の雨。上から駆け下りてきた女性とともに、洞窟に飛び込む。女性は滝水が入れたコーヒーを飲むと、また雨の中へと去っていった。一冊の手帳を残して。手帳の最後のページには、「藤枝沙穂流」と書いてあった。数日後、沙穂流の家を訪ねる。が、そこに住んでいたのは、「藤枝詩波流」。よく似た名前だが、沙穂流とは全くの別人だった。はたして。沙穂流はどこに?同時収録『光の帝国』『裏切り御免!』。
著者等紹介
成井豊[ナルイユタカ]
1961年、埼玉県飯能市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専攻卒業。1985年、加藤昌史・真柴あずきらと演劇集団キャラメルボックスを創立。現在は、同劇団で脚本・演出を担当するほか、テレビや映画などのシナリオを執筆している
真柴あずき[マシバアズキ]
本名は佐々木直美(ささき・なおみ)。1964年、山口県岩国市生まれ。早稲田大学第二文学部日本文学専攻卒業。1985年、演劇集団キャラメルボックスを創立。現在は、同劇団で俳優・脚本・演出を担当するほか、外部の脚本や映画のシナリオなども執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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