内容説明
映像のダイナミズムはどう作られたか?『酔いどれ天使』から遺作『まあだだよ』まで、巨匠黒沢明の厳しいイメージに応え、ダイナミックな映像美の仕掛けを作り上げてきた美術デザイナー・村木与四郎が明かす名作の舞台裏。
目次
美術助手駆け出し時代
「酔いどれ天使」
「野良犬」
「生きる」
「七人の侍」
「生きものの記録」
「蜘蛛巣城」
「どん底」
「隠し砦の三悪人」
「悪い奴ほどよく眠る」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさやん80
2
黒澤明の映画をここのところまとめて見て、その美術の素晴らしさに改めて感心。ということで、黒澤映画の美術を手掛けた村木与四郎さんの本を読む。 映っていないところまで作り込むという感覚は今の映画にはないもの。というか、当時でも黒澤映画以外にはなかなか成立しなかっただろう。 どのようにセットを作るかは、シナリオを読めるかどうかが勝負というのはよく分かる。それだけに、監督の狙いにフィットした美術が出来た時の喜びもひとしおだっただろう。2021/03/14
tkm66
0
必要あって再読2019/11/02
tkm66
0
東映の美術監督・井川徳道の対極。2014/05/17